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吸血鬼ツー

「えーと。もしかして、他の七不思議もなんか隠されてたりするの?」


「はい、ほとんど。でも本当に不思議なのもありますよ。」


「…じゃあ今からほとんど過去の殺人現場に行くみたいなものか。」


「…未来の、かもしれませんね。まぁ、川君には吸血鬼に会ってもらいますけど、…七不思議に刻まれないでくださいね。」


「……嫌味か。」


もう刻まれていること知ってるくせに。


「…そういえば、蒼夜、姫星、月宮は?」


「武闘派の蒼夜君と姫星君は七不思議の場所でどちらも待機、…月宮さんはお家で待機。」


へー、蒼夜はともかく、姫星も強いのか。


「…なんで月宮は来ないんだ?…さては、怖くてこれなかったとか。」


「…まぁ、そんな感じです。」


おいおい。


「いつも現実主義とか言ってるのに幽霊は怖いのかよ

月宮も女の子だな。…てか、それくらいでよくお前が参加しないことを許したな?」


普段なら、たとえ火の中水の中、爆弾持ってても突っ込ませるのに。



「えっと、ですね、…彼女のサトリは心の声のみじゃなく、…あっちも聞こえるそうで。」


「あっち?………まさか⁉︎」


「はい、彼女なら霊界探偵をも名乗れます。」


「…詐欺師もいけるな。」


いつも、現実主義とか言ってるくせに1番非現実的じゃないか。


「探偵の幅が広がりますね。」


「…依頼人のカテゴリの幅まで広げるなよ。」


ちゃんと地に足ついてる人で頼む。


「当たり前です!私を誰だと思ってるんですか!」


「だからこそ信じられない。」


「…この目を見て言ってください!」


「凄い信用出来る!」


…目が¥マークだ。


「この世の沙汰は金次第です!」


「あの世にはないからなぁ、嫌な世の中だ。あと、それも少し違う。」


「圓城セレクトです。」


…こいつも好きだなぁ。


「まぁ、そういうわけで、月宮さんは来れず、七不思議には私、川君、蒼夜君、姫星君で参加します。」


「七つに別れられないぞ?」


「大丈夫です。…間違いなくこの中の3つのどれかにきます。」


「…それは、人が死んでない事と関係あるのか?」


「…偶然です。」


…本当かよ。


「とりあえず、これを。川君が行く七不思議場所です。」


そう言って圓城は番号札を渡してくる。


「この番号なら…使われない音楽室か。」


「はい、無理言って生徒会長からもらってきましたよ。」



「残りは何処とどこ?」


「呪本の図書館とフレディ教授の視聴覚室です。…気を付けてください。あの音楽室は扉を閉めると音だけじゃなく電波もほとんど通しませんので携帯も繋がらないと思います。」


「…了解。」





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