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なぞなぞ

《クイズ愛好会部室》



クイズ愛好会。部員数1名。毎日、問題集を解いたり自分で考えたクイズを人に出したりするのが活動内容。



「野菜の王様ゴーヤキング。彼には4人の子供がいました。スイカ王子、トマト姫、キュウリ姫、カボチャプリンス。ですが、一人だけ王子と姫を狙うニセモノがいます。…さて、それは誰でしょう?」







「「「トマト姫。」」」



「…正解です。」


良かった。意外と楽勝そうだ。


「王子と姫を殺していく鮮血のトマト姫、…怖いな。」


「俺はクイーンが気になる。」


「ウリクイーンとかじゃないですか?」


「ううむ。中々やりますね。ならば、私の自信作で勝負です。…第2問!」


「「「来い!」」」



「イケメンで喧嘩の強いステキ君にある3人が喧嘩をふっかけてきました。」


「問題文に物凄いツッコミたいんだが!」


「ステキ君は3人にされた攻撃と同じ攻撃同じ威力を返しました。…ですが、1人だけ無事な人がいました。さてそれは誰?


1.バカマッチョ山田君


2.インテリメガネ田中君


3.毒舌オカマ原田君


あ、原田君はまだ男の子です。」



「その無駄なキャラ設定いらなくね?」


「天野君、問題にまでツッコムのはやめなよ。」


「まったくだ。うるさいぞ。」


…俺が悪いのか?


「答えは誰で、その攻撃方法まで一緒にお願いします。」




…ふむ、攻撃の仕方でこちらにダメージがないのか、


「なぁ、先にステキ君の両手両足をへし折ってもやっぱりこちらもへし折られるのか?」


「…エグい事考えますね。まぁ、クイズなのでされると思って下さい。」


うーむ。…一応解ったがこれでいいのかな?


「姫星と卯月は解ったか?」


「うん一応。」


「楽勝だ。」


「ではでは、みなさん答えを一斉にどうぞ!」



卯月

「山田!」


「田中!」


姫星

「原田君!」




「「「……あれ?」」」



全員ばらけた!



「おやおや?どうやらわかってないみたいですね。」


「いや、自信はないが一応、ダメージは受けないはずなんだが、」


「俺もだ。」


「僕も。」


「ならば、1人ずつ攻撃方法を言ってもらいましょう。ただし、間違っていた人は第3問にいけませんので了承してください。」


「わかった、じゃあ僕からいくよ。」


そう言って姫星が前に出る。


「あなたは毒舌オカマ君を選んでましたね。」


何のための名!…いや、ツッコムのはよそう。


「はい、原田君はステキ君に悪口を言って倒したんだと思います。」


なるほど、悪口なら同じ事を言っても伝わり方が違うからダメージは向こう側だけだ。


「…不正解です。いくらなんでも言葉だけで相手を倒すのは無理でしょう。」


「…出来たら認めてくれる。」


ん?姫星?


「まぁ、出来るなら問題を作った私に非がありますね。そのときは正解にしますよ。」


「…そう、わかった……わ。」


姫ー!!


いつの間に変わりやがった。てか、姫の奴相手の耳元で何か囁いている。しばらくすると相手は顔を青くさせながら違う!そんな!いや!と言いながら首を横に振る。


耳をすませば、微かに姫の声が聞こえる。



ー嘘。



……怖っ!



「わっ!わかりました!正解です!確かに悪口で人は倒れます!と言うよりそれ以上聞くと生きていけません!だからもういわないで!


「ふふふ、ありがと。」




姫は相手に笑い掛けてこちらに戻ってきた。


「やったな姫!」


「まぁ、間違ってたみたいだけど…なんとかね。」


「要は結果だよ。」


「そうね、圓城さんからも言われてるからね。」


実力、見せてやりました!と胸を張る姫。


「…しかし、何を言ったらあんなになるんだよ。」


相手を見るとまだ顔色を悪そうにしている。…微かに足も震えている。


「…悪い事かしら。」


「あー、確かに悪口・・だな。」


内容を教えてくれない辺り聞いてはいけないのだろう。これから俺も気をつけなければ。


しばらくしてやっと、顔色も戻ってきたようで解答を再開するようだ。


「ようやく俺か。」


今度は卯月が前に出る。


「キャラ設定を聞いた感じじゃ1番違うと思ったんだが、何でそいつだ?」


「フン、直感だ!」


……。



「…クイズだからな?」


「当たり前だ。ちゃんと理由もある。」


…ならいいが、



「では、そろそろ聞いてもよろしいですか?何故あなたはバカマッチョ君をえらんだのですか?そして、攻撃方法は?」


「フッ!実は山田はドMのホモだったのだ!だからまず、ステキ君の尻にえ「おらあああ!!!」グハッ!」


卯月が最後まで言う前に俺は無理矢理口を封じる。


「おい馬鹿なのか!あぁ知ってたさ!だが、限度があるだろう⁉」


「クッ!だが、俺の考える通りなら山田はステキ君にされる事を喜びしにかーー」


「問題にそんなキャラ設定はなかったろうが⁉考える所が違うんだよ⁉この山田が!」


「な、名前で罵倒するな!」


「…えーと、不正解です。い、一応山田君はそこまで馬鹿ではありませんので。」


「山田以下だと⁉」


…むしろ山田に謝れ。




そして、最後に俺が答える番になった。



「えーと、田中はメガネを掛けているだろ?だから、目潰しをステキ君にしても田中はそれを防げると思ったんだが。……普通すぎたか?」



「……大っ正解です!ありがとう!良く分かってくれました。途中まで自分が間違ってるんじゃないかと軽く絶望してました!」


「いや、良く出来てると思いましたよ。キャラ設定以外。」



良かった。これが正解だったか。と言うかせっかくの自信作をここまでけなしてしまって申し訳ない。



「はい!次はもっとしっかりしたのを考えますね!それでは、残りお二人。…第3問です!」


「おう!」「はい!」



最後の問題だからな。おそらく相当難しいだろう。心せねば。











「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」

















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