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  作者: あめ
2/2

変化なし、、、

「明香先生!!あいさつの時間ですよ!!」

そう言われてハッとする。8時からはあいさつ当番だ。スイッチを切り替え、返事をする

「あ!!もうそんな時間??行きましょう行きましょう」

普段なら長く感じる廊下も仲間と話しながら歩くと大して長くないようにも感じる。校門に着くと周りの先生とは少し距離をとって、登校してくる生徒にあいさつをする。


おはようございます。おはようございます。


気持ちを切り替えて大きな声を出す。中学生ともなると、みんな恥ずかしがって挨拶をしないからこそ、たまに帰ってくる おはようございます が私の心に響く。


ボタン締める!ポケットから手を出す!あいさつをする!


生活指導の先生が出す声には圧倒される。

「明香先生、すみません。今日提出の課題家に忘れてしまいました。明日必ず持ってきます。」

あいさつ当番をしていると、必ずと言っていいほど課題忘れをこのタイミングで申告してくる生徒がいる。

「えーもう終わってるんだよね!???絶対明日持ってきてよ!」

「はーい!先生やっさし〜」

スキップしながら去っていく。他の先生にはもう少し厳しくしろと言われるが、生徒が可愛くて仕方がない。

「あすかせんせっ!おっはよ〜!」

いつも通り明るい平瀬ちゃん。元気なのはいいことだが、生徒と先生として注意するところはしっかり注意する。

「敬語敬語!!おはようございます」

注意されても満面の笑み。いいところでもあり悪いところでもある。

8:15になると生活指導の先生が門を閉める作業が始まる。当番の先生は一旦職員室に戻る。

生徒も朝礼の時間で、さっきまで騒がしかった廊下が静まり返っている。通る教室通る教室の朝礼に耳を傾けているが、どのクラスも大して内容は変わらない。それでも笑いが起きるクラスもある。自分も一緒になって笑ってしまった。


職員室に戻ると朝礼に出かけている先生と授業準備に出ている先生で空っぽだ。

自分も授業準備のために長い長い廊下を歩いて国語準備室に行く。

ちゃらんちゃらんと鍵の音が廊下に鳴り響く。準備室に着くと中から何かが落ちる物音が聞こえが聞こえた。

焦って鍵を開ける。息を整えてからドアを開けると、誰もいない?

恐る恐る部屋に入ると人がいた。制服を着ている。

「誰???」

微動だにしない。

「怒らないから、なにがあったの?でてきて。」

怒らないからと言って怒らなかった人は少数派かもしれないとは思いつつも、少しでも安心して出てきて欲しい。

ガサゴソと周りのものを退けて姿を現したのは平瀬だった。


なにか悪さをしようとしていた?イタズラしようとした?授業をサボろうとしていた?それとも、いじめられていた、?そもそも朝礼は?

あまりにも意外すぎる人物に私の頭は疑問しか出てこない。でもこんな疑問中学生に押し付けると相手もパニックになるだろう、と少し落ち着く。

「なにしてたの?何かあったなら話聞くよ。」

少しでも落ち着いて話をしてほしかった。イタズラしようとしていたならしっかり注意されるべきだし、いじめられていたなら話を聞いてあげる必要があるし、どちらにせよすでに担任の先生への報告は必要だし。

平瀬は少し困った顔をしていた。


「実は、、、」

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