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バツライフ a.k.a【STAY・セント】  作者: The kid 王
第二章:ジケイ大戦編
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EP28:〈2回戦第三試合〉ステイ・セント対ザヲォ・マイト


 えーはい、これから始まるのは俺こと、ステイ・セントの2戦目です。

 二回戦の第1試合と第2試合はめんどくさいんでトばします。

 ちなみに勝ち上がったのは1回戦でパルフェクトに勝った片手剣部の[ミロ・マーチ]と槍術部の[ゴア・ダイアリー]って奴です。

 

 どっちも凄い試合でしたよ。見応え抜群!客席から観てて血が震えましたね!


 でもまぁ……正味興味無いでしょ…君達…。


 それでも見たい人がいるなら……商業化でも待っててもらって…でもまぁ、それでもトばされるかもだけど。



――




 何も無い空を分厚い雲が覆い、先程より一段と空気が薄暗くなってきた。雨は未だ止む気配がない。むしろ悪化している様にすら思える。


 「君は何で……自分の最たる才能がステゴロとわかっても、強くなる事を諦めなかったの?」


 と、ザヲォ・マイトは真剣な表情でそう俺に問うた。

 ジケイ会館屋内会場のとある廊下、俺はザヲォ・マイトと雨で少し湿った床に座り、冷えた壁に寄りかかりながら話していた。


 「別に俺はステゴロが嫌とかどうとか…そういうのは無かったよ。ただ好きな奴と一緒の所ですごせれば何だってよかった」


 「ふーん……でもステゴロ部って君1人だけでしょ?一緒の所に行けなかった訳なんだよね?」


 「まぁーな……でも5年我慢すりゃ良いだけだろ。すれからは一緒に暮らしていくわけだし」


 ……いや、もうそれは俺には関係ない事か。


 「えぇー!!5年って結構ながいよね、よく我慢しようと思ったね」


 「まぁ…だよなー……」


 「で?で?その好きな奴とは会えたの?」


 「もちろん会えたよ……」


 「ふーん、いいねー恋人がいるってねー…」


 「えっ?お前いないの?……お前の面ならすぐ作れるだろ」


 「いやいやー、なんていうか俺ねー変な噂立っててさー……人が離れてくんだよねー」


 「へーどんな噂?」


 「……俺が無差別に弓矢で人殺してるって噂」


 「ハハッ……んだそれ、噂にしちゃ無理がすぎるだろ」


 「ねー、だよねー…チッ…………ほんと勘弁だね」


 「………そーいや1回戦でタツヤと戦った時の怪我はどうなんだ?」


 「そりゃまだ全然痛いよねー……呼吸するたびに肋骨に激痛が……あっ!これから戦う君に言うべきじゃ無いねこれ!」


 「ッハハ!そーだな!悪い悪い」


 「……まぁ、人一倍体使って戦う君なら言わなくても俺の怪我の状態くらいわかってただろうね」


 「……まぁなー……それに、言っとくが俺は容赦はしない。だから怪我してる所だって全力で殴る」


 「うん、君は素手だ。それが良いと思うね」


 「あーん?お前、俺が素手だからってナメてんのか?」


 「ははっ、いやいやまさか。あのメイン・ミントに無傷で勝った君をナメれる程、俺は愚かじゃないね」


 「嬉しい事言ってくれるじゃーん…」


 「うん…………おっ、そろそろ時間だね」


 「あぁ、じゃあな」


 「うん、後は試合場で語り合おうね」


 「おう」


 ザヲォ・マイトの足音が雨音に紛れ遠ざかっていった。

 さて、俺もそろそろアップしとくか。



――



 「2回戦第三試合!ステゴロ部[ステイ・セント]対弓矢部[ザヲォ・マイト]!!始めぇーえ!!!」


 フェア・ジャッチちゃんの声が会場に響く。


 「じゃあ早速だけど終わらせるねステイ、君との戦いは長引くだけ俺にとって不利だからね」


 ザヲォ・マイトはそう言うとさっそく弓を引く。

 弓はザヲォ・マイトの剛腕によって(みしみし)と壊れそうな程音を立てている。

 そして矢の先端はキラリと真っ直ぐ俺の脳天を指していた。


 

 「ハハッ…殺す気まんまんじゃねぇかよ。さっき言ってた噂ってのも間違って無いんじゃねぇの?」


 「ふっ!」


 そしてザヲォ・マイトは掛け声とともに弦から指を離した。

 (ドッピン!)と弓から出る音とは思えない音が響く。矢はやはり俺の脳天目掛け飛んでくる。

 

 この矢はタツヤの大楯ごと吹き飛ばす威力、スピードも凄まじいものだった。




 でも……。




 

 (パシッ!)


 

 

 「えっ?……………とっ………た?」


 俺はこの5年間、これより何倍も速いモノ(キリコさん)相手に修行をしてきた。

 それにヴァンパイアになった事もあり動体視力も上がってる。


 「俺の矢って……………取れんの?」


 「……マイト、俺に矢は通じねぇよ」


 「はっ…何だよそれ、意味わかんないね」


 「どうする続けるか?」


 「はぁ………いや…………負けで良い」


 「オッケ………だってよー!フェア・ジャッチちゃん!!」


 「え?ええっ!?はい!しっ試合終了!!勝者!ステゴロ部[ステイ・セント]!!!」


 「ふぅー……」


 ヨシッ勝った。優勝まで後2回勝つだけだ。


 「はぁー……ステイ、君って奴はほんと…」


 ザヲォ・マイトがトボトボと肩を落とし近づいてきた。


 「何だよ」


 「普通飛んでる矢を取るなんて出来ないよ。どうなってんの君の体」


 「日々の努力の成果よ」


 「………あっそ…はぁー……俺ってつくづく不運だね」


 

2回戦第三試合勝者、ステゴロ部[ステイ・セント]、3回戦進出。



 「なぁマイト……大戦の後、暇?」


 「?……まぁ暇だね」


 「ジケイ大戦出場した皆んなで飯でも行こうぜ」


 「フッ……いいね、それ。でも怪我人とかどうする?」


 「あー確かにパルフェクトとか動かなさそうだからなー……まぁ何とかなるだろ」


 「後……ステイが思ってるより気まずい食事会になると思うよ」


 「ハハッ!確かにな!」

 

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