EP15:〈1回戦第一試合〉エンジェル・|K《クリスタ》・パルフェクト対ミロ・マーチ ②
選手紹介
[エンジェル・K・パルフェクト]
・純人間族
・男
・白髪の色白
・魔法使い
・好物は根菜
・将来の夢はアイルと結婚すること
・チクニーをやり過ぎて基本ずっと乳首が立っている
[ミロ・マーチ]
・純人間族と魔人族のハーフ(通称:人魔)
・男
・濃い茶髪で赤眼
・片手剣使い
・家が中央貴族で礼儀正しい
・趣味はピアス集め
・将来の夢は最強の兵団長になること
・ペットである小型の触手があるヌメヌメとした魔物をケツ穴に入れて遊んでいる
〈ミロ・マーチ視点〉
あっぶねぇー!
後ちょっと気づくのが遅かったらまともにくらってたわー……。
クソッ。あっの野郎ー……俺に不意打ちかますたぁ良い度胸してるじゃねぇか。
さっき唱え始めたあの魔法………ありゃ多分『雷』を模したモノを放出するとかそんなもんだな。
良かったー。ジケイ大戦の前、少し魔法の勉強しておいて。
にしてもエンジェル・K・パルフェクト……地方貴族の癖に、中央貴族の俺に不意打ちかますほど度胸がある男には見えなかったが……フッ、そうかそうか、それほどコイツは焦っているんだな。
と、言ってもそれはつまり遠慮とか慈悲が無いとも言える。
油断してたら喰われるのは俺の方だろう。
だったら俺もちゃんと全力でイカねぇと……な。
〈エンジェル・K・パルフェクト視点〉
バレたか……………。
もうあそこまで距離を取られてしまってはもうダメだ。当たっても少しピリピリするだけだろう。
ミロ・マーチ……勘がいいのか、それとも呪文による効果を知っていたのか……。どちらにしても厄介だな。
ふふーん!
だが現在!間違いなく私に分がある。この距離ならミロ・マーチの攻撃は届かない。故に、私は遠距離型魔法で押し切る!
出し惜しみは無しだ!
「『私の寿命を⬛︎ヶ月捧げる…炎に燃ゆく精霊の力を奪い、その力を滅する対象へと向けん』『炎による消滅』!」
〈ステイ・セント視点〉
おいおい、マジか。何だよあの炎の玉……デカすぎるだろ、USJの地球儀よりデカいんじゃないか…。
魔法に詳しく無い俺でもわかるぞ。
………ヤバいやつだ!
それにしても俺はあんな男と真正面から戦うことになるのか……エグいだろ……。
………と、言ってもまだミロ・マーチが負けた訳じゃないし、仮にもミロ・マーチは人気No. 1だ、あの火の玉をどう対処するのだろうか……。
〈第三者視点〉
そしてエンジェル・K・パルフェクトは杖を力強く振り落とした。
杖の動きと連動する様に標的に落下していく巨大な火の玉。
……ミロ・マーチは避けなかった。避けても無駄な事だと理解したのだ。
だがそれは決してこの勝負を諦めたからでは無かった。
ミロ・マーチは利き手に盾を持ち変え、火の玉の衝撃に耐え切る為出来る限り体制を低くし、火による高温で肺が焼かれぬ様……呼吸を辞めた。
そして巨大な火の玉は無慈悲に道理をなぞりミロ・マーチに落ちた……。
(ドグゥウン)という凄まじい轟音と共に広がる熱気。
それは観客席にも影響を及ぼし、前列の観客は案の定、肺をダメにし肌が少し焼けた。
遠く離れた観客席でさえこの災害レベルの影響力。
……逃げる事もなくモロに受けたミロ・マーチはどうなったのか……。
〈エンジェル・K・パルフェクト視点〉
さて………どうなったかな……。
常人であればまず即死。実力者でも後遺症が残る程度の威力だが……。
まだ14〜15の子供に耐えれるわけがないか。まぁ子供は私もだけどねっ。
「…………」
……う〜ん。
威力が強すぎたせいで白煙が立ってミロ・マーチがどういう状況かわからない。
マズイな……もし、万が一ミロ・マーチが動けていたなら、白煙が立って周囲の状況がわからない今は私と距離を詰める絶好のチャンスだ。
「『示せ大地よ、潤されしその……」
念には念を……今の内に私の周りに土の壁を……。
「お゛ぜぇ゛!!!」
突然、私の下腹部に激痛が走った。
「ッー!!?」
…………どうやら私はしくじった様だ……。
あとほんの一瞬、土壁を早く生成していたら……。
いや、後悔は今しなくていい。
この、全身を焦がされ喉が焼け壊れようと全力で勝ちにくるミロ・マーチの執念に……私は刺されたのだ。
「ぐっ!ミロ・マーチ!!」
「おじま゛い゛だ!!バルブェグドぉぉ!!」
私の胸元に振り下ろされる剣。
このまま刺されたら出血多量で倒れ…負けるだろう。
ん?……私は…負ける………のか?
………………………フッ、ふふーん!!負けるものか!!
私は勝つ!優勝するのだから!
家族の為に!パルフェクト家の未来の為に!!
そしてなにより!!
愛するアイルを手に入れる為に!!!!
「うおぉぉぉお!!!!!」
私がこの絶対絶命の時、発動した魔法は……私が1番信頼している魔法であり、初めて魔法を使った時、師であるゲャミー・ピンク師匠から褒められた魔法だった。
「『輝く流星の光を借り導き出された解はその先にある』!『光線』!!!!!!」
〈第三者視点〉
エンジェル・K・パルフェクトが放った魔法は煌々と輝き、観客達を目を瞑らせた。
そして観客達は目が見えない中、微かにソレが聴こえたという……。
そしてソレは余りにも残酷で、余りにも美しい闘いだった。
〈ステイ・セント視点〉
くっ……眩しいな。
あの魔法……朝にアイルが使ったのと同じヤツだよな……。
クソッ……どうなったんだ?
「「「「ウオオオオオオオオオオオオ!!!!!」」」」
俺がまだ目をくらましていた時、大勢の観客達による歓声が耳を貫いた。
「決着ぅ!!1回戦第一試合!勝者………」
俺はようやく目の調子が戻り、すぐさま2人へと視線を戻した。
「片手剣部所属[ミロ・マーチ]ぃぃ!!!!」
「……………ハ?」
ジケイ大戦会場の中央でパルフェクトが血を流し、うつ伏せに倒れていた。そしてその横には全身が焦げボロボロになったミロ・マーチが立っていた。
………決着?何で?……パルフェクトが……負けたのか?
いやいや無い無い無い、絶対無いでしょ。あり得ないでしょ………。
え?だって約束したじゃん。決勝で俺とヤルんだろ?
な?そうだよな?起きろよパルフェクト。
起きてミロ・マーチぶっ飛ばせって。
おい………ふざけろって…。
「ふーん、まぁまぁだな。…………なーステイ、次の試合って何処と何処の奴等なんだー?」
は?何だそれ?あんだけ大口叩いておいて……初戦負けとか……意味わかんねぇよ。
「おーい、ステーイ……」
「………………リリスさん」
「あ?」
「なんかもう俺、優勝出来ると思います」
「あぁ?」
――
1回戦第一試合,勝者[ミロ・マーチ]…2回戦進出。




