3章
状況は悪化していく
腎臓の悪化に伴い
いろいろ体に異常が出始めた
たまに背中が真ん中に集まるように
ギュギュギューと締め付けられる
感じがするとか
その最たるものが立ちくらみ
一言で立ちくらみと言っても
その強さは大きくわけて
3段階ある
level1:歩くことは出来る
level2:何かに捕まってないと
倒れそうになる
level3:何かに捕まってないと倒れる
日が経つにつれ立ちくらみは酷くなり
椅子から立ち上がっただけでも
level1・2が起こるようになった
通院の日診察室に入り椅子に座ると
ついさっきまでは平気だったのに
姿勢を維持するだけでも辛い……
「そろそろシャントを作った方が…」
机に掴まらせてもらおうと
思った次の瞬間
時が飛んだ
「車椅子に」
「はい」
(車椅子…………?)
ぼやけた視界にうつったのは
(これ…車椅子の…)
車椅子の足を乗せるところ
そして移動する感覚
診察室の隣の部屋に運ばれる
いつも採血や注射をしてる部屋
「立てますか?」
(夢……?)
ぼやけた視界
本人からしたら
一瞬で大きく変わった状況
夢と思うのも無理は無い
意識がはっきりしてきた
ベットに横になった後
首の後ろに違和感を感じ触ってみると
暑くもないのに
汗でぐっしょり濡れていた
看護師さんによると
いきなり倒れたらしい、
でも倒れた自覚は無い
例えるなら
スイッチがいきなりOFFに
なったような感じで
痛みとかも全く無かったから。
帰る前また紹介状を貰った
シャントを作るため
別の病院へ行かないといけないのだ
levelは体感による個人的見解
この症状の他にも
ストレスレッグとかもある