表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/21

ドタバタした帰宅

更新お待たせしました! 短めです。どうぞ!

今日がこの島に滞在出来る最終日である。


クワアア・・・。海鳥の声が遠くから鳴り響く。


「ふっふっふっふっふ。今日はあたしの方が早かったようですねえ。」


あたしは勝ち誇ってとなりのフィレンチェの顔に人差し指でツンツンしてやった。


ほっぺをむにゅんと凹ませてみると可愛い。


そっとあたしは彼を起こさないようにドアを閉める。


「むにゃむにゃ。シルフィーナ。愛している。」


小声でボソボソと夢の中でもあたしに告白している。


いやあ。照れますねえ。あたしの事が好きすぎるんですよ。この人は! もう仕方ないなあ。


身支度を整えてからあたしは食事の準備に取り掛かった。


釣り上げた魚のソテーと魚介類のマリネみたいなやつとパンに牛乳にはちみつ。


牛乳は冷えていた方がおいしいので、冷却魔法持続・弱をかけておいた。


意外とラップをする要領でこの魔法は使えるので便利である。


料理をしながら昨晩の事を思い出していた。



*****



満天の星空の下での五右衛門風呂に二人で仲良くかぽっと入っていた。


彼はあたしの事が大好きで内心めちゃくちゃベタベタしたがっていたが、そこは優秀な彼。理性で抑え込み、あたしにゆったりと海風と月明りにひたる時間をくれた。


「ふううう。最高ですわ~。」

「ああ。」


「ねえ。あたしたちの国はどの方向なの?」

「そうだなあ。あれが北極星だから向こうのはずだ。」


そう言って今はもうすっかり暗い海の方を指す。


「・・・。」

「・・・。」


その後は互いに無言で横並びに海を見続けた。


海ほたるが幻想的な光を放っている。


砂浜には夜光草が生い茂り(夜の1時間しか姿を現さない)あたじしたちの周りを包み込んでいた。


少し明るくなったので彼の姿がぼんやり見えてしまってドキドキしてしまう。


あたしよりずっとがっしりした首元・・・。大きい肩幅・・・。ああああああ。考えるなあたし。


恥ずかしくなってしまいあたしは湯船に顔を半分突っ込み顔が赤くなっているのを隠した。


あたしからの視線に気づいてしまったのだろうか。彼もまた恥ずかしかったのかスッと顔をそらした。


「ねえ。照れてる?」 


思わず口を滑らせてしまった。もうバカあたしったら。あああああ。お願い聞かなかったことにしてください。


「・・・。照れてない・・・。」


向こうを見ながらボソリと呟いていた。え!? あっちの方が照れているですと!? 何とかなれーと追撃する。


「フフッ。照れてるんだ。可愛い!」

「やれやれ参ったな。シルフィが可愛いすぎるから・・・だぞ!?」


可愛いの? あたしのどこが!? やっぱ何でもないです! とりあえずフィレンチェが好き! もう大好き!


「そろそろ上がろうか・・・。」

「う、うん。そうだね!? やっぱりフィレンチェが好き。(小声)」


眠る直前まであたしたちは会話がなかった。


「お休み。シルフィ。」 


穏やかな笑みを浮かべて彼はそっとあたしの頭を撫でた。


「ええ。お休みなさい。」


お返しに頬にキスをしてあげた。



*****



よくよく考えたらフィレンチェあたしの事が好きすぎる気がする。


どうしよう。そんなことを考えてしまうとあたしは今朝どうやって彼と顔合わせをすれば良いの!?


「おはよう。シルフィ。おやもう出来ているのか。美味しそうな香りで目覚めるなんて。贅沢だなあ。」


「おはよう。フィレンツェ・・・。」


「どうかしたか? こっちに顔を見せないで。」


「ふううう。」


あたしのポーカーフェイスよカモン! クールビーティーな美女にあたしはなる! 何食わぬ顔で振り返る。


「では頂きましょうか。」


ジイイイと彼の視線を感じる。あたしから何も言わないと分かると、彼はすぐに美味しそうに食事をとりはじめた。


素直なとこも可愛いので不覚にもきゅんとしてしまった。



******



「そろそろ出発しようか。また時間がとれたらこの島に一緒に遊びに来たい。」

「ええ。そうですわね。」


ちょうど船が迎えに来たので身支度を整える。


水夫たちが急いで船出の準備をしてくれている。


フィレンツェと一緒に歩いた海岸。真っ白な砂浜。


少し名残惜しくも感じる。


限られた時間に、彼のくれた素敵なウエディング旅行に感謝する。


「どうかしたのか?」

「いいえ。」


「・・・。」

「とっても楽しかった。ありがとうフィレンツェ。」


ホッとすると同時に眠気に襲われる。そっと彼に寄りかかってあたしは眠ってしまった。


目を覚ませばあたしは公爵家の自室でスヤスヤと眠っていた。


どうやら、フィレンツェにお姫様抱っこされ、馬車に乗せてもらい、自室までみんなの前を人目をきにすることなく連れて来られたらしい。


「いや~。お熱いですねえ。公爵さま!」

「まさにお似合いの夫婦ですね。これは跡継ぎにも期待できそうだ。」


「やめてよ。恥ずかしい。」


しばらくこのネタでみんなからからかわれるのが続きそうな気がしている。




















読んでくれてありがとう♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ