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ヒロインとの再会

うーん。こういうのも書くの楽しいですね((ノェ`*)っ))タシタシ 皆さまにも楽しんで頂けたら光栄です。

おい。お前。お前ええええええええ!


ギギギギっと攻略対象その1あらためフィレンチェを睨む。


「ふむ。シルフィーナ嬢はフィレンチェの前では素を出せてのびのびしているようだな。」

「あら。嫌ですわ。陛下。そんなことありませんわ。」


「今日はよろしくね。シルフィーナさん。」


なんかあたしこのお妃さまに今急激に懐かれているのだ。あたしに睨まれ続けていたフィレンチェはもはや恐怖におののいている。


許さん。ちょっと5分ほどお時間頂けないかと誘われついてきたのが、5分前である。


行ってみれば、オシャレなカフェにお忍び中の国王とお妃さま(マリア)がいるではないか。


「やあ。久しぶりだね。シルフィーナ。」


「ええ!? 陛下? そしてマリアさま?」


「実はお忍びで来ているのだよ。今日はどうしてもシルフィーナとダブルデートがしたいと僕の親友フィレンチェが言うものだから。店は抑えておいた。」


「え!? ちょ!? 聞いていないんですけど? グヌヌ・・・。」


「私もこの機会にシルフィーナちゃんと仲良くなりたいです!」


すごい。いつもの威厳を取り去ったお妃さまあらためマリアさまは可愛いらしかった。


「さあ。こちらに座って。私の可愛いシルフィーナ。」


「ちょっと!? 誰があなたのものですか!」


「・・・。私のことは嫌いになってしまったのかい?」


推しが捨てられた子犬のような寂しそうな顔をしてきた。なにそれ。そんな顔は反則・・・。


「分かりました。では、お付き合いさせて頂きますね。」

「では今日から恋人だな。改めてよろしく。」


「話が飛躍し過ぎです! それに流されないですからねあたし!」


「この通りなのです。」やれれやれするな~! 


しんみりした顔して同情するなこのバカ陛下とお妃さま!


「本当に仲良しねえ。」

「ああ。私たちも負けていないがな。」


「まあ。あなたったら。」


かりにも元婚約者の前でいちゃいちゃし始めたんですけど? ちょっと引く。


「ねえ。シルフィーナちゃん。」

「なんでしょうか。(ギロリッ)」 注*ただのポーカーフェイスである。


「これでもフィレンチェさまは人気殺到で結婚の申し込みが絶えないのよ!? でも彼ね。シルフィーナちゃん一筋でもうこの思いを曲げることは出来ないとか何とかでいっこうに受け付けないわけ。」


「・・・。私はシルフィーナのものだからな。」


え!? いつから私のものに?


「それに、政略面でも彼に独身でいられたら困るのよ。外交面においてもね。」


陛下の方をみた。スッと目をそらされた。


今絶対に話聞かずにパンケーキ頬張ってましたよね!? 


「あらら。困ったわ。このままだとフィレンチェは愛のない結婚をさせられてしまう事に。」


「そうなんだ。助けてくれ。シルフィーナ。」 いやそのセリフはおかしかろうよ。


ピッシャーーーンとあたしの脳内に良くない考えが浮かんだ。


ということはまさか・・・。フィレンチェさまが寝取られてしまう? 推しキャラが?


スッと貧血になりあたしは倒れた。


「シルフィーナ!」フィレンチェは慌ててシルフィーナを抱きかかえた。


「あら。ごめんさない。追い込みすぎてしまったかしら。でも彼女も彼の事好きだし、くっついてもらった方がベストなのだけれど。」


「その通りだね。では私たちはせっかくの休日だからもう少しここでゆっくりしていこう。これは大変美味しいぞ。はい。アーン。マリア♪」


「あら。本当に美味しい。私のチーズケーキも一口分けてあげるわね。はい。アーン。」


「それでは、失礼します。」


「うむ。またダブルデートしような!」

「そうね。楽しかったわ。また誘ってね!」



*****



カフェを出て彼女の従者がいる馬車まで負ぶっていく途中。彼女は目を覚ました。


「・・・。ねえ。胸の感触を味わいたかったから負ぶっているのでしょう? この変態・・・。」

「それは盲点だったな。しかし役得だな。ふむ。なかなかのものだ。」


「もう良いです。あたし認めるのが癪でしたが・・・。あなたが好きなのです。フィレンチェ。」

「そうでしたか。」


いや。リアクション薄っす! まあ良いわ。


「あたしと結婚してくださる?」

「喜んで。」 食い気味で返事をもらう。


いやどんだけその言葉を待ってたのかしら? やめて下さい。そのキラキラした目・・・。好きすぎる。



*****



ある4コマ漫画の悪役令嬢と攻略者その1はいがいと相性が良かった。


どっちも片思いをこじらせていくところとか、周りへの気づかいだとか。


だが、一言言わせて頂こう!


「公爵さま! 今日は休日ではありません! 仕事して下さい!」


「後5分だけ許して・・・。なんせこんなにお熱いラブレター初めてもらいましたの。まあ。そんなにもあたしの事を? (プシュウ~頭から湯気が上がる音)」


「ああ。切ないわ。フィレンチェ早く帰って来て。」


いや。何回目ですか。そのラブレター読んでいるのは!


これはもう一度フィレンチェさまに入れ知恵をしなきゃですねえ。メイド一同、騎士一同、そして警備隊一同はそう決意した。

























読んでくれてありがとう♪ ちょっと短めの投稿でごめんねm(__)m

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