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両親へのご挨拶

作者猛暑に当てられスランプとか言って執筆サボっておりました。のんびりしながら書いたので皆さまにもちょっとのんびりをお届け出来たらなあっと思って今ものんびりなうでございます。更新遅れてごめんなさいm(__)m

私は間違ってしまった。いや。店主の言葉を信じられなかったばかりに。もう致命傷である。


今私は私の両親に彼女シルフィーナを紹介する為に先代公爵つまりは私の父と母を招待し、夕食をともにすることとなった。


いや。結婚後にこういった事をと私だって思う。


だが、私の両親は変わっていてなかなかに人懐っこく私の妻にあいたい紹介しろとうるさいのそろそろ私の妻の実家美しさに震えろいやゴホンッ黙らせるために彼女にも時間を作ってもらい今日のこの場を整えさせてもらった。


私そして右に父、そして左に母である。そして上座はあけている。もちろん本日の主役であり来賓客の私の妻シルフィの為である。


もちろん公式の場ではこういったマナーを崩したお迎えはしない。


別に私はどうだっていいのだが、この案は父のものだったりする。これはあれだ。シルフィと家族としてより厚意に接していきたいといったメッセージだとか。


まあ父らしいといえばらしいのかもしれない。


「さあ。そろそろ約束の時だろうか。ああ楽しみであるなフィレンツェ。あの美しい義娘とのプライベートでは初対面だな。今日はもう長旅でお疲れであろうから(片道2時間ほどである。)ゆっくり休んでもらい、明日は我が先祖代々から受け継がれているこの雄大な領地をお見せするが良いぞ。」


「はい。父上もちろんそのつもりです。」


「・・・。(ニコニコッ)」


「おお、ミネルヴァもそう思うか。何? 私が素直じゃないだって? いや。そうかもしれぬな。至らぬ父ですまない。息子よ! 絶対に彼女を楽しませるように! 我が公爵家の名にかけて最高なデートをしなさい! これは父命令である!」


「・・・。(ニコニコッ)」


「分かっておりますとも。私の命をかけてもてなしデートしますとも!」


メイドその1「奥さまがご到着しております。」


「おいおい。なぜすぐお通ししないんだ!」


メイドその2「ゴホンッ。皆さまが楽しかったのでつい・・・。申し訳ございません。」


「あのそのう・・・。お気持ちはしっかり伝わりましたから・・・。ありがとうございます。フィレンツェ。(顔真っ赤)」


既に通されとんでもない家族会議の声も全部筒抜けであった模様である。


「良くいらっしゃった・・・。ハッ・・・・・」


父が歓迎の言葉を口にしようとして絶句した。


そこには女神が降臨していた。


私も視線を向けた瞬間思わず言語能力を失った。


今夜は満月月の魔力が最も高まる日だ。


だから彼女には虹色の淡い幻想的な色のグラデーションを織り込んだドレスと作ると事前に仕立て屋から情報は入手していた。


だがこれはどうだ。シルフィ彼女自身の魔力と月の魔力が共鳴しあっているのだろうか。幻想的なオーラの波が彼女の優雅な一礼とともに指先から彼女の背へと正面から波打っていった。


朝日がレンズにフレアするような淡い光に輝いた。


「本日私の為に歓迎会を開いて頂き感謝いたします。これからもどうぞよろしくお願いします。」


もう一度礼をした。


「幸せになってくれ2人とも! おい息子! 彼女を泣かしたり悲しませたりしたら父が天罰を下す。一生お忘れなきよう。」


「・・・。(コクコクッ)」


母は相変わらず無口である。


みんなに歓迎され席に座ろうとした私だが、何故かお義母さまの指示でメイドがサボテンを持って来た。


「あの。お義母さま!? これは一体いかが致しましたか。」


「・・・。(ニコニコッ)」


「そ、そうこれは私の妻なりの君への賛美だ。」


とお義父さまのフォローにも私は理解することが出来なかった。


「すまない。シルフィ。私の両親たちは変わりものでな。多分母が謎かけをだしていると思うんだろうけど。気にしないで。あ、ほらやはりそうだ。」


なんかメイドさんが今盆にのっていたサボテンを下げていきそして新たに出されたお皿には緑のサボテンのステーキが乗っていた。


もしかして、あたし歓迎されていないのかしら・・・。これは新たな嫌がらせだとでもいうの? あたしは思いがけずに不安になりお義母さまの顔をおそるおそる見た。


「・・・。(ニコニコッ)」


どうやらそんな事なかったらしい。無邪気な笑顔である。


視線が食べた感想を欲しいと訴えかけていたようだったので、あたしは勇気を持って口に運んだ。


「これは美味しいですわね。まるで醤油とバターのズッキーニのソテーのようですわ。それに他の料理では味わえないような独特な食感。」


つまりは・・・。とても美味しかった。


お義母さまの顔がパーッと輝いた。あたしがおいしいと言った事がよほど嬉しかったらしい。


「君に喜んでもらってとても嬉しいとのことだ。私の口からですまない。」


お義父さまが通訳してくれた。


あたしはすっかりお義母さまに懐かれ、終始ニコニコと見られていた。


楽しい晩餐会が終わってあたしは大変な忘れ物をしてしまった事に気づいた。


今日のメイクアップとドレスアップをあれだけ仕立て屋さんが張り切ってくれてくれたのだ。何としてもフィレンツェから感想を頂いて仕立て屋さんに報告せねば!


きっと彼女はとても喜んでくれるだろう。


いや。そうではない。あたし自身が彼に褒められたいのだ。可愛いって綺麗だって夫に言われて嬉しくない妻なんていないのだから。そして今とてもその言葉が欲しい気分である。


そうだ今度はフィレンツェオシャレ計画デートもしてみようと思う。そして彼にオシャレしてもらってカッコイイと褒めてやるのだ。


彼の照れる顔が目に浮かぶようで何だがむず痒いというか温かい美味しいお茶をお預け食らってしまった気分である。


「ねえ。フィレンツェ。」


そう声をかけてしまってちょっと後悔してきた。あれだけ褒めて欲しいと思っていたものだが、いざという時には心の準備が出来ていないものである。


そっと手にしがみつきながら寝室に行くこのシチュエーションが悪さしていた。


フィレンツェが優しくあたしの肩に手をかけ引き寄せる。


「ああ。愛しのシルフィ。今夜は格別に美しいね。本当に着替える時間がもどかしいほどに今すぐ君を食べてしまいたい。」


そう言って彼はとっても色っぽい雰囲気を出しながらあたしの額にキスをした。


「ううん。分かった。分かりましたわ。フィレンツェ。そのう誰かに見られていたら恥ずかしいから、後で、ね!?」


えええ。今晩もまたいちゃいちゃするのでしょうか。ちょっと疲れてしまったけどあたしも乗り気になっていた。


ドレスを脱ぎお付きのメイドに案内され湯浴みをしている間あたしは彼の事を想像するだけでクラクラしてしまっていた。


彼の情熱は凄まじいのだ。今晩も彼にたくさん可愛がられてしまうに違いない。でもお疲れ気味なので甘やかし成分多めでお願いしたい所存である。










読んでくれてありがとう♪ ございます♪ 作者音符好き・・・。2回も使う方法思いつくとは私さては天才かもしれません。


朝更新しましたが・・・。夜読んだ方が面白い内容かもしれません。投稿終わってから気づく作者はやっぱり凡人のようですね。

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