表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祝命のデュアル  作者: 柴玉
第一章
2/3

第一話 入学式と出合い(1)

目を覚ました時、少女は数分の間、自分がどこにいるのかわからなかった。

生活感のない部屋を見渡し壁に掛けられた、制服に目が留まりなぜここに居るのかを思い出す。

「今日って、入学式だっけ。」


………


「カズハ、もう起きてる?」

「うん起きてるよ、オリビア」


身支度を整え終えたのと、ほぼ同時に扉をノックされたのですぐに返事を返す。

するとゆっくりとドアが開かれ、私の友達オリビア・カートライトが顔を覗かせてきた。

「あら結構、似合っているじゃない制服。」

「そうかな?」

「カズハはもっと自分を客観視した方がいいと思うわ。」

「一応最低限の身だしなみはしてると思うけど。」


私がそういうとオリビアは呆れた表情を浮かべ。

「カズハが色恋に興味がないのはしょうがないけれど、せっかく王都の学園に合格したのだから交流を広げる努力はした方がいいわよ。」

「うん、分かった。」

「はぁ~本当に分かってるかしら、この子は。」


………


入学式での式辞、校則の説明会が終わり、自分たちの教室に向かう道すがら、

オリビアが話を切り出してきた。

「やっぱり、カズハかなり注目されていたね。」

「そうだね。」

「試験での評価がかなり高いて、噂になっているみたい」

「そうなんだ」

「もっと真剣に聞きなさい、これだけ噂が広まっていると逆恨みをする連中も出ってくると思うから、気をつけてね、特に貴?!」


その時、私は先頭を歩いていて、ちょうど向かっていた教室の番号が書かれた札を見上げていた、

「きゃ!」


死角から出ってきた気配を感じ、少しだけ後ずさりをして身を交わすが、相手の方が驚いてしまいその場で、よろめいて、へたり込んでしまいそうになる。

「!?」


寸前のところで、相手の身を支えるがそれによって、両手で抱き寄せるかたちになってしまった。

「大丈夫ですか?」


一応、外傷が無いか確認し彼女に語り掛ける、それに反応をし彼女は俯いていた顔を上げた。






その瞬間、時間の流れが遅くなったと思った。

その瞬間、心臓の鼓動が早くなるの感じた。

その瞬間、彼女の瞳に釘付けになった。

その瞬間、全身がどうしようもなく熱くなってしまった。






その時、私は夢を見つけたんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ