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26:社交デビューの準備・服装

だいぶ間が開いてしまいました。すみません。

思いつきで1話追加です。エピソードタイトルは後で変えるかもしれません。

もうじき社交デビューしなくちゃいけないということで、いろいろ準備が始まった。教育もだけど着るものとか。

いままでと大きく変わるわけじゃないけれど、社交デビュー(デビュタント)を済ませたら大人の女性扱いということで着るものとかが今までよりフォーマルなものになるの。

もちろん普段家の中で着ているものはそう大きく変わるわけじゃない。部屋着はリラックスするためのものだから。

でも家の中でも来客があるときや、とりわけどこかを訪問するために外出するときに着るものは貴族女性の服飾規範にきっちり沿ったものになる。だからコルセットとかガードルとかも普段着でつける緩めかつ弛めやすいように出来ているものではなくちゃんとしたものをきちんと引き締めて身につけなくちゃいけない。

上に着るドレスもおんなじ。見た目というか、シルエットがきちんとしていて家格に合った装飾が施されているものを身につけて宝飾品(アクセサリー)もきちんと付けないといけない。

これ、着せられてみてわかったけど、ちゃんとした姿勢で立ってお淑やかに歩き正しくしつらえた椅子に綺麗な形で座っていることを強制するギプスみたいなものでもあるんだよなぁ。姿勢を崩そうとするとあちこち無理がかかって苦しいし、素早く動こうとするとかなり頑張らないといけない。腕を大きく振れないしスカートの裾も気になるからヒールのせいもあって小走りすると足がもつれそうになるし。

そのうえ自分一人では脱ぐことはおろか緩めることも出来ない。無理に自分でやろうとするとどこかしら壊れたり破けたりしちゃう。着るのも脱ぐのも緩めるのも元に戻すのも侍女やメイドのお手伝いが必須なの。

これ、なにが困るかって、催しても自分一人じゃおトイレ済ませられないの。早足でトイレに向かうことも出来ないし、我慢するのにこまめに姿勢を変えるのも難しい。それにそもそも一人で行っても下穿きが脱げないしおトイレに座れない。せいぜい手近なあまり迷惑にならない所まで移動して綺麗な姿勢のまま何事もないかのように済ませるしかない。ご婦人が座る椅子にはもの凄く吸水性の良いクッションが添えられているのはこのためもあるんだね。

学園に殆どおトイレが無くってお小水は休憩時間に庭先で立ったまま足元に水たまりを作って済ませたり授業中に催しても当たり前のようにお漏らしして済ます理由がよく解ったよ。立ち居振る舞いの授業では何度も座った状態お漏らししちゃっても座った状態でスカートがみっともない濡れ方しない形に座るご指導があって、さらには立ち居振る舞いの授業の前の時間の授業がお茶の授業で沢山お茶飲まされて立ち居振る舞いの授業中にお漏らししたら先生にスカートの濡れ具合をチェックまでされちゃうのもこのためだったんだね。大人仕様の外出着着ちゃったらお小水くらいでいちいちトイレになんて行けないや。催したら当たり前のように目立たず自然にお漏らし出来ないと困っちゃう。学園だと普段からお小水はお漏らしで済ませるのも、先生が色々チェック出来るように授業中にお漏らししないのが難しい時間割で立ち居振る舞いの授業があるのもこのときのための練習だったんだね。

そういえば前世の世界で19世紀のパリの女子小学校にはおトイレが設置されてなくて、おトイレ使いたい子は近所のカフェのおトイレを借りに行ってたっていう話だけど、そんなので賄いきれるはずないよね。ものの本では女の子は自然的欲求を我慢するしかなかったって書いてあったけど、小学生の女の子が一日中おトイレ我慢して過ごすなんて出来っこないし。そもそも中世フランス貴族女性のバッスルスタイルスってトイレに行かずにそのへんで立ちションするためのものだったんだからから学校に通わせてもらえるようなイイトコの女の子なんてみんな普通に「わざわざトイレになんて行く必要ないよ、おしっこしたところがトイレになるの」を実践してたとしか思えないよ。

2025/11:1ヶ所漢字修正(同音の異字に変更)。末尾に数行(一段落分)追加。

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