23:弟の外出にお供するメイドって...
「ねえ、マリエル。弟の外出にお供することの多い子って...ううん、なんとなく見当は付くけど、やっぱりそういう基準?」
とちょっとアレな言い方で訊いてしまった。
そしたらマリエルは
「ええ、ご想像の通りかと。半分は以前から性経験がおありで今は順番でお坊ちゃまの閨にご指導に通われてる方ですね。」というので、
「じゃあ残りの半分は..」
とちょっとポーズで上気した顔をして恥ずかしそうに訊き足したら案の定
「はい、つい先日女になってくるってお坊ちゃまの寝床を訪ねちゃった子と、お坊ちゃまに手込めにされた子と、近いうちにお手付きになることを期待してる子たちです。」
ってちょっと下品な含み笑いをしながら答えてくれた。
「ええっ?もう弟に強引にヤられちゃった子がいるの?」って驚いたらマリエルは
「ええと、強引にヤられちゃったと言うべきか、強引にヤられちゃうように誘いこんだと言うべきか、ミモザちゃんの方が積極的だったんですよね。
あの子、おぼっちゃまの筆おろし前のメイド長による手順のご指導のお相手役を申し付けられたとき、実際にシちゃう寸前までのお相手とはいえまだ処女だから嫌がるかなって思ったら『私なら間違いがあって万一妊娠しちゃっても大丈夫だから頑張ります!』って言ったんですよ。
筆おろし行事が済んだらメイド長が唆すもんだから『初めては我慢出来なくなったお坊ちゃまに不意打ちで押し倒されて無理矢理種付けされちゃうのがいいです』なんて言い出しちゃって。
伽番のメイドの体の都合でお坊ちゃまの伽が無かった日の翌日は周囲に人気の無いベッドのある部屋でひとりで仕事してるのがお坊ちゃまの目につく状況をわざと作ったりして。お坊ちゃまにケダモノのように襲ってもらえるようにってずいぶん協力させられちゃいました。
ミモザちゃんが女になるところをこっそり覗いてた子達なんてお屋敷の中なのに興奮しすぎて足元に水たまりを作っちゃったものだからメイド長に叱られちゃいました。
ミモザちゃん、メイド長からは妊娠するといけないので次からお坊ちゃまの暴発を誘うのは妊娠しにくい時期だけにするようにって言われてましたけど、あの子、妊娠バッチ来ーいってノリだから来年あたりお腹が大きくなって休職しちゃうんじゃないですかね?」
私は思わず
「ええっ、そうなの?ミモザちゃんって妹と同い年か一つ上くらいよね?」
と訊くとマリエルは
「そうですね、たしか下のお嬢様と半年ちょっと違いだったかと思います。平民の町娘だとあのくらいで初体験済ませちゃう子もいますからお友達とかに経験済みの子が結構いてあの子も積極的なんじゃないですかねえ。貴族家の男の子の筆おろしも御嫡男だとお相手になるのはあのくらいの子が多いですから、もしかしたらお友達の中にお腹が大きくなってる子もいるのかもですね。」
って多分こうじゃないかなっていう説明をしてくれた。




