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Past story 〜俺達の青春物語〜  作者: 堀田夏樹
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出会いの始まり

 「ねぇねぇ、お父さんとお母さんはどんな出会い方をしたの?」


今年で小学2年生なる俺の息子が、夕食を食べている俺と俺の妻の○○に顔を合わせると、開口一番に言ってきた。


「どーしたんだ?急にそんな質問してきて。学校の友達とそんな会話をしていたのか?」


「んーとね、今日お外で友達と遊んでる時にね、近所のおばあちゃんがね、僕のお母さんとお父さんはいつもラブラブだねぇって言ってきたの!そして、過去に何があったのか聞いてみる事をオススメされたの。」


あー、あの婆さんか・・・歳は確かに増えているはずだが、心はいつまでも女子だ。人の色恋沙汰に妙に詳しい。

 

「よし、分かった。話してあげよう。」


「ほんとーに?やったー!」


「だけどちょっと長くなるけど、それでも聞くか?」


「聞くー!」


満足のいく返事を貰った俺は、妻と出会ったあの日の事を語り出した。


あれは、俺が丁度息子と同じぐらいの歳の時だった…………


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「では、これより二学期の始業式を始めたいと思います。一同、礼!」


司会を務めている先生の号令で、俺達、新陽賀尾しんひがお小学校の生徒達は一斉に礼をして、壇上に上がってきた校長先生の話を聞いていた。


最初は頑張って聞いていたが、あまりにも話が長いのでボーッとして話を聞き流していると、


「では今から、今学期より転入してくる子達を紹介します。」


と、司会の先生が言った。


前に連れてこられた6人の子。


学年も身長も体格もバラバラな6人は、右から順番に自己紹介していった。


小学3年生の...6年生の...1年生の...5年生の..

4年生の...


各々が自己紹介していく中、最後に残った、茶髪でロングと可愛らしい感じの女の子がマイクを手に取り、自己紹介した。


「小学2年の咲茂さきしげ 真奈まなです。よろしくお願いします。」


全員の自己紹介が終わり、転入生のクラス発表になった。


俺と同じ学年の咲茂さんは、2ー3・・・俺と同じクラスになった。


そして、全ての連絡事項を聞いた俺達は、自分の教室に戻っていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「では、二学期も元気に頑張っていきましょう!というわけで...」


二学期の始業式も終わり、夏休みの宿題を集めている担任の先生をチラッと見ながら、俺はどうやって後ろの席に座っているいる転入生に話しかけようか悩んでいた。


一緒に遊ぶ友達が欲しくて声を掛けようとするが、いきなり馴れ馴れしくするのは嫌われるし、かといって素っ気なくするのは相手に失礼というか...


俺がそんな事を考えていると、他の女子のグループが咲茂さんに色々質問していた。

どこから引っ越してきたのか?とか、前の学校はどんなところだった?とか、どこに引っ越して来たのか?とか、どんな事情で引っ越して来たのか?とか、プライベートに関わる質問ばかりを立て続けに言っていた。


咲茂さんは質問してきた女子に笑顔で対応するも、どこかぎこちない顔をしていた。多分あの笑顔は嘘の笑顔だと低学年の俺でも分かった。本当は困っているけど、友達関係を築く上では大切な事だと言う事を。と、一瞬、咲茂さんが俺の方をチラッと見た。

その目は、助けて欲しそうな目でこちらを見た。


だから俺は、咲茂さんの周りにいる女子達に聞こえるように言った。


「おい!おまえら!」


よし、いける。このまま 質問ばかりして、転入生が困ってるからもうやめろと言うんだ!


俺は勇気を持ってその言葉を言おうとした が、


「「「「なに?」」」」


女子からの冷たい目線と冷酷な声色でびびった俺は、勇気を捨てて言い訳の言葉をかんがえた。


「おいおまえら!俺は今からトイレに行く!ついて来るなよ!」


「行くわけ無いでしょ、さっさと行ってこい。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんとか誤魔化してあの場を切り抜けた俺は、トイレを済ませて手洗い場に出てきていた。


濡れた手をハンカチで拭き、教室に戻ろうとした。と、その出口に、女子グループに絡まれていた咲茂さんが立っていた。




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