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最初で最後の・・・・・・

「……優気はこれからどうしたいの?桂木東高校に行きたいの?それとも滑り止めの近くの桂木西高校でもいいの?優気がどうしたいのかママに教えて」


 滑り止めの桂木西高校……いやああああそこは絶対ダメだ。

 家から自転車で5分の距離で、しかも桂木西高校なら絶対に受かる自信はある。


 しかしだ!あそこは男子校だ!絶対に行きたくない!俺は夢の青春の高校生活が送りたいんだ!

  

 男子校で青春のバラ色の学園生活が送れるか……?送れたとしてもそれはバラ色ではない!


 ダメだ絶対桂木西高校だけはダメだ。夢に見た生活がすべて崩れ落ちるかもしれない。覚悟を決める時が来たみたい。ここで俺は人生で最初で最後にもなるかもしれないあれをした。


 お母さんとお父さんに土下座だ。


「お母さん、お父さんお願いします!桂木東高校にどうしても行きたいんです!あの高校じゃないとやりたいことができない!絶対桂木東高校に行きたい!お願いします!お願いします!」


 後から冷静に考えてもお母さんとお父さんにお願いしますと連呼した所で入学できるわけではないのに

この時の俺は本当に必死だった。


 その必死さを感じたのかまずはお父さんが口を開いた。


「優気の気持ちはわかった。あと140点は難しいけれど頑張ればできないことはない!お父さんは今から会社に行くからお父さんも仕事頑張ってくるから優気もド根性で頑張れ!」


 適当すぎる!今ここで根性論を言ってくるあたり、やっぱり俺はお父さんなんだなって思った。


 只今時刻は朝7時10分、お父さんは毎日7時には家を出る。少しだけ遅めに出てくれたそのお父さんの気持ちがとてもその時印象的だった。


 ガチャ


「じゃ会社頑張ってくるからな!今日も頑張っちゃうぞおお!行ってきます!」


 お父さんは会社に行ってしまい、リビングにはお母さんと俺。


 いつもはいってらっしゃいと見送るお母さんもさすがに無言だ。


 お父さんはやっぱりとても偉大だ。お父さんが居ないだけでリビングの空気が10倍増しだ……


 ふと、そんな思いを抱いていると、お母さんは台所に戻りご飯の支度を再開した。


ガチャ


 そんな時だ、家の玄関が開いた。本当にパニックだ。こんな時間に人が来るはずがない。誰だ?泥棒か?その時は正座で足が痛いのと、この空気の重さに頭がパニックして変なことを考えていた。


 そんな一瞬の恐怖というよくわからない感情は一瞬で消え去った。


 そうだ、俺の大好きな偉大なお父さんが慌てて帰ってきたんだ。


「おい優気!今日はパパは会社に行かないぞ!今から色んな学習塾、家庭教師を派遣してくれる会社を回ろう!そうすれば少しでも点数あげれるぞ!桂木東高校にだっていけるぞ!」


 偉大過ぎる。この重力変化が起きていてもおかしくない重い空気のリビングを和らげてくれるだけではなく、今のこの状況の打開策まで考えてきてくれたなんて……


 会社まで休んで嘘をついた俺なんかの為に付き合ってくれるなんて本当にその時は嬉しかった。


 嬉しさのあまりお父さんに満面の笑みを見せようと必死に笑おうと思ったその時お母さんがお父さんに言った。


「この時間に学習塾は開いてません。家庭教師だってこんな朝早くから連絡なんて取れないよ。パパはもう少し考えてから行動しようね。今日は会社でお仕事頑張ってきて。いってらっしゃい。」


 ぐうの音も出ない……すべてが正論すぎて言葉がでないお父さんは悲しそうな顔をしながらも最大限の笑顔で行ってきますと言い会社に向かって行った。


 そしてお母さんはお父さんを見送ると、正座している俺と同じく正座して俺の前に座り話し始めた。

 

2019年1月より小説というものを書こうと思い、今回書かせて頂きました。


小説は1度も読んだことがありませんので


基本というものが全くわかりません。


後書きにこういうこと書くのもどうかと思いますが、



アドバイス、感想、ご指摘、直す点

どんなことでも至らない点などがありましたら


お待ちしておりますので言って頂けたらと思います。


どんなことでも励みになります

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