受験にカツ丼
そう、受験とは本当に人生を左右する出来事だ。
そしてここにも受験を勝ち抜こうと必死に奮闘する1人の少年が居た。
そうだ。それは受験前の俺。
「くそおおおおぉありえない。完全に舐めてた、俺はバカか?」
この時の受験前の俺はバカだった。
1日2時間くらいの自主勉で大丈夫だろう高を括る。
そして受験日3日前、最終受験、仮テストの結果、236点/500点満点中
ちなみにこの時の受験での合否のラインは370点。
「ありえない……ありえないを通り越してありえない……」
心の中で何度繰り返したかはわからない。
子供ながらに色々策を考えた。
「カンニングしてみるか…いや俺にそんな度胸もないし、バレた時は人生が終わる。」
「いっそのこと、浪人するか!…ありえない…高校の浪人って聞いたことがない親に説明ができない……」
この時の俺は頭がショートする寸前だった。
そして受験日2日前の朝。時刻は朝6時30分。
遂に禁断の親への仮テストの点数結果を伝えて、策を考えてもらうという決心をした。
俺の親はかなりの放任主義だが、怒ったらとても怖い。
お父さんよりお母さんのが怖いからこの内容を伝えるなら家出覚悟で逃げる準備も万全にしていた。
まずはお父さんに言おう。心に決めいざ出陣である。
リビングで朝ごはんを食べているお父さんに、
「あのさー。テストの結果ちょっと悪かったんだよね……合格ラインまで50点届かなかったんだよ」
ありえない…ここに来てテストの結果を盛ってしまった。
本当にありえない…なぜ盛ってしまったありえない…
俺は本当にありえない。見栄などではない、お母さんの顔が一瞬頭をよぎってしまい怖くなった。
嘘ではないが俺は「ありえない」という言葉を心の中の叫びでも使ったことはほとんどない
なのにここに来て一生分の「ありえない」という言葉を心で叫んでしまった。
この言葉を聞いて、お父さんは笑顔で
「それくらいならあと2日必死に勉強すれば優気なら大丈夫だろ!大丈夫だ!」
そうだ、俺のお父さんはこういう人だった。優しい、優しすぎるんだ。
今の俺はどうしたらいいのかが知りたいんだ。
もうこうなったら忙しそうに朝ごはんの用意をするお母さんに本当のことを言うしかないと思った。
2019年1月より小説というものを書こうと思い、今回書かせて頂きました。
後書きにこういうこと書くのもどうかと思いますが、
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