・アブリル=ソルス
◇アブリル=ソルス
伸長:166センチ
年齢:19歳
所属:未知の楽園/逃亡者の集い旗(ドルマルドと同じで正式なメンバーという訳ではない)
好きなもの:家族と家庭、サマルド=ドレサー(親友)、ドルマルド=レジスチーナム(異性として好きだが、悔しいので認めない)、鍛錬、心身共に強い者、プリン
嫌いなもの:独りぼっち、弱い自分、恥ずかしいこと、失うこと、炭酸水のシュワシュワ
一人称:私
二人称:お前
◇神の力
『拘束する鎖』
干渉レベルCプラス(※『神化』未達成)
髪の毛など身体の一部を伸縮可能な鎖へと変化させ自在に操る神の力。アブリル自身は毛髪を好んで使うが、肉体の一部であればどこであろうと変換が可能である。
一度に操ることが出来る鎖の本数には限りがあり、最大で二つの鎖の操作が可能。操作可能数が、そのまま変化可能数でもある。元の部位の最大二~三倍まで伸縮可能。
鎖への変化には持続時間が存在し、一つの部位に対して最大三十秒までしか鎖の状態を保てず、変化させた部位を休ませながら戦う必要がある。変化させる度に干渉力を消費するので、長時間の戦闘は不向き。
距離のある相手に対しては鎖を勢いよく射出し牽制、また鎖を鞭のように振るって攻撃する。接近戦では鎖で相手を絡めとって身動きを封じるなど、様々な使い方が可能。
彼女が最も得意とするのは障害物や遮蔽物の多い空間で、鎖を三次元的な移動に利用したり、障害物伝いに鎖を伸ばして死角からの奇襲戦法など、アンダーグラウンドで生き残り勝ち残る為の技術に特化している。
鎖は切断に対して強い耐性を持ち、腕に巻き付ければ斬撃を受け止め即席のガントレットのように使用する事もできる。
◇使用技
『干渉拘束』……相手の四肢を完全に拘束すると強い干渉力を発揮し、干渉レベルが一段階上の相手までなら彼女の許可なしに鎖を解き脱出する事は事実上不可能となる。
使用中は鎖の操作、他の部位を鎖へ変化させる事が出来なくなる。
◇パーソナルデータ
青紫色の長髪が特徴的な、武人然とした女性。凛々しいながらもどこか陰を感じさせる雰囲気を纏っている。前髪は左右非対称で、右側だけ目が隠れる程に長い。
スレンダーな体付きで、踊り子のようなへそ丸出しの肌の露出が多い服を着ているが、これは本人の好みやファッションではなく、戦闘中に鎖へ変換できる部位を増やす為。
髪を伸ばしているのも同様に、自身の『拘束する鎖』の射程を伸ばす為である。
普段は礼儀正しく冷静でクールに振る舞っているが、ドルマルド同様にかなりの激情家。
強さを追い求め、日夜ストイックに修行に明け暮れている。
見かけによらずかなり好戦的。売られた喧嘩は倍増しで買うタイプであり、売られなくとも買う事も。特にそれが仲間の為とあれば絶対に引かない。
しかしこれは彼女が戦う事が好きだという訳ではなく、強い者しか生き残れな未知の楽園を生きてきたアブリルなりの先制的自衛。
己と家族の敵になりそうな相手を積極的に潰しにかかる威嚇行動のようなものである。
幼い頃、強盗によって父と母を殺され、家を燃やされた過去を持つ。この出来事を機に、アブリルは強さへの渇望を抱くようになる。
家が燃え両者と死別後、借金を抱えながら様々な場所を転々とたらい回しにされ、最終的に預けられた孤児院の職員に虐待を受けて失踪。完全に身寄りのないスラム街の孤児になる。
空腹と喉の渇きに朦朧としていたところをサマルド=ドレサーと出会い、さらにその二日後、二人仲良く行き倒れていた所をドルマルド=レジスチーナムに保護される。
それからはドルマルドの纏める孤児グループの一員として行動しながら、空いた時間を見つけては強くなろうと鍛錬を繰り返すようになった。……強くなって、大切な仲間を二度と失わない為に。
アブリルの静かながらも激しい性格、きつめの口調は孤児になってから身についたもの。
心身共に成長し、ドルマルドのサポート枠で臨んだ三大都市対抗戦では、第三種目や第四種目に出場し、四種目目の『人魚姫の滝登り』で八位入賞。七得点を稼いでいる。
第五種目、三大都市対抗戦武闘大会・予選では横森真理真とイヴァンナ=ロヴィシェヴと戦い、両者を下して本選出場を決め、一回戦第七試合にてセナ=アーカルファルに扮する天風楓と激突。
神の力を使ってこない楓に対し終始攻勢に出るも最終的に決定打を与える事が出来ず、勝利を確信した瞬間の気の緩みを突かれて逆転負けを喫している。
その後も、デザインキメラ発生時にはディアベラス=ウルタードの呼びかけに応え、サマルドと共に勇麻の『AEGスタジアム』最下層からの脱出に大きく貢献。
その際、先の一回戦で神の力が使えない状態で毅然と戦い勝利を収めた天風楓を「アレはいい根性をしている」と評し、「彼女を助けてやって欲しい」と勇麻に思いを託す場面もあった。
サマルド曰く「天風楓の事が気に入った」との事。
厄災の贈り物によって地上から人類が消滅した後は、ドルマルドとサマルドと共に逃亡者の尻尾号に乗船。
『魔力点』攻略においては、拠点である逃亡者の尻尾号の防衛を任された。