始まり(ソフィー)
わたしは、お金持ちの娘らしいですわ。
だからおとうさまは、わたしを家の庭から外へ出してくれないのです。
いつも、つまらなかった。いつも退屈だった。
そのかわり、おとうさまは、私といっぱいお話をしてくれましたわ。
たとえば、
「おとうさま、おとうさま」
「なんだい?ソフィー」
「わたしは、なんでお外にいけないの?」
「それはね、お外には悪い人大人たちがいるからだよ」
「じゃあ、おとうさまの部屋のベッドの下にあった
「ドキドキ、女教師と一緒」これ読んでくださいまし」
「いやいやいやいや、ソフィー待って、いつそんなの見つけたの!!
ほんとに待って、いやそれは別にお父さんの私物じゃないからね」
「本当に違うから!!」
そう言って、お父さまは、わたしから本を奪い、わたしのへやから出て行ってしまった。
またまた、別の日
「おとうさま、おとうさまー」
「なんだい?ソフィー」
「おとうさま、うわき?てなんですか」
「浮気ていうのは、好きな人がいるけど、別の人も
好きになることだよ」
「それて、悪いことなの?」
「そうだよ、悪いことだよ。もし浮気してしまったら、恐ろしい
ことになってしまうからね」
「ふーん、おとうさまー、おとうさまの本棚の裏にあった
「ドキドキ、人妻禁断の愛」これ読んでくださいまし」
「また部屋に入ったのか!なんで見つけれるのソフィー、
いやいやいやいや、わたし凄いでしょ。みたいな顔しないで
あとべつに、お父さんの私物じゃないからホントだから」
またまたまた、別の日
「おとうさま、今日は、愛についておしえてくださいまし」
「愛は、人を大切にし、その人をとても好きになれることを
言うんだよ」
「じゃあ、天井裏にあった
「狂気なる愛、私をタベテ」これを読んでください」
「これは、おとーさんのじゃないからね。
やましい気持ちなんてねーよ。大丈夫、大丈夫だから、
もう、なにも探さないでー。ソフィー!!」
泣きながらお父さんは、何かを叫んでいた。
また別の日
「おとうさまー、
「ドキドキ、コスプレわぁお」これよんでくださいまし」
「なんで、見つけれるんだよ!金庫に入れて暗証番号もつけて、
鍵もかけたのにえ、え、どうやって見つけたの!」
「おとうさま、褒めて褒めて」
お父さまは呆れながら
「もう、お母さんそっくりだな」
と、一言いって微笑んだ。
今日、お父様のためにおにぎりを作ってみたの。
おとうさま食べて下さるかな。
「おとうさま、おとうさま、おにぎり作ったの食べてくださいまし」
「あーうん、あのなソフィー俺たち金持ちは、どんな食べ物でも
注意しなければならない。毒が入ってるかもしれない。
病気になるかもしれない。死ぬかもしれない。」
(本当は、前ソフィーの作ったクッキーで一回死にかけたので
あまり、言いたくないが食いたくない。いや、ほんと無理)
「ソフィー、料理は、私たちのやることではないんだよ。だから
そのおにぎりは、料理長の所に持っていって捨ててきなさい」
わたしは、初めてお父様に拒絶された。とてもショックを受けて
部屋から出て走って出て行った。
「しまった、もう少し言葉を選ぶべきだったか。あとで、ソフィー
に謝ろう。あと、どうやって部屋に入ってきたんだ、鍵はかかって
たはずなんだけど....」
逃げるところもないから庭で泣いていた私をある男の子が見つけた。
その男の子は、私に声をかけてきた。
でも、同世代の子と話したことのないわたしは、涙を溜めながら
彼を睨んでしまった。
すると、彼は、私の持っていたおにぎりを奪って口に放り込んだ。
とても、言葉で言い表せれないような顔をしていた。
だけど彼は、私のまずいおにぎりに対して 好き だと
答えてくれた。
初めてだった。私の事を褒めてくれる人は.....
私は、どんなことをやってもお父様や、料理長、メイド達に
困った顔ばかりされていた。
一度も、私のしたことに対して褒めてはくれなかった。
一生懸命やったのにみんな私の料理を食べてくれない。
一生懸命、お父様のお手伝いをしようとして部屋に忍び込んで
お仕事を手伝おうとしたのに、....
私がくるといつも困った顔をする。
だけど彼は、私のことを褒めてくれた。
気がつけば私は、彼にここにいる理由を話していた。
彼は、ゆっくり聞いてくれた。そして、一生懸命私と
一緒にどうすればいいか悩んでくれた。
私は、そんな彼の顔を見ていたら恥ずかしくなって
逃げてしまった。
それから、彼と遊ぶようになった。
彼はいつも面白くて私はどんどん好きになっていた。
彼に料理を作ているとだんだん上手くなっていった。
彼がとても美味しいという頃には、お父様も私の料理を認めてくれた。
彼の家にも言った。彼の部屋の匂いがとても心地よかった。
彼の私物を少しとっていった事は内緒だ。
私が、彼の私物と新品を交換している途中にこう思った。
彼自身が欲しいと.....
彼が食べる料理にも少し私の血を入れたりした。
それがとても心地よかった。
彼のことが好きすぎて少しキスをしようとしたり、彼の匂いを
間近でかいだり、抱きしめたりした。
心が満たせれてく日々を過ごしていた。
しかし、彼が引越しをすると言い出した。
私は悲しくなって庭に逃げ出した。
そう、彼とあった始まりの庭に.....
私は、彼のことが好き。つまり、彼も私のことが好き?
私は、彼を愛している。彼も、私を愛している?
もし、彼が私の思いに答えてくれたらそのときは、私のものになる。
「ああ、ソフィーが大人になって覚えていたら俺と結婚しよう」
私は、彼を力いっぱい抱きしめた。
大人になったら結婚してくれると彼はいった。
つまり彼は、私のことが好きなのだ。愛しているのだ。
ねぇあなた、もしもほかの女のところに行ったら
何をするか私は、わからないよ?
隠れてでも会いにいくからね。
浮気はだーめよ。うふふふ




