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後ろのメリーさん  作者: 10.bi
Life
24/34

2.6

「ところで、何の用があってここに?」

「あれ、お母さんから聞きませんでしたか?」

「聞いていないね」

「それじゃあ忘れていたのかな」

 友は不思議気に言う。

 聞かされる早苗の表情は、不安げだ。


「今年は受験があるの」

「へえ、もうそんな年齢か」

「そうは言っても二つしか変わらないよ」

「会っていないと自分だけが歳をとったように感じてね。それで、どこを受けるつもりなのかな」

「お姉さんと同じですよ」

「それはまた。同じ学年にならないように、気を付けなければなあ」


 呑気に言う早苗に、友は言葉を続けた。

 だからですね、そう言って続けられる言葉により、此処に来た理由が説明される。

「オープンキャンパスとか、そうした物の間、泊まらせて貰うことなっていたんだけどね」

「母さんから、と云うのはこのことか。……それは、今日からかな?」

「そうですね」

「そう」


 どうした物か。早苗は天井を見上げ、メリーについて悩む。

 友を泊めている間、メリーとどう接した物だろうか。まさか構わないわけにもいくまい。なにをされるかなどわかった物ではないし、だからと云って簡単に構うと決めることは出来ない。

 となれば、友を泊めないことになる。が、断るだけの理由を説明することは出来ない。

 結果早苗は了承する。


「ただ、準備をしていないから少し待って貰えるかな?」

「ええ、構いませんよ」

 外で待っている、と友は言う。

 友は母親と来ていた。町の様子を見て回ることを兼ねて来たということだが、ホテルに泊まることはせず、友は早苗の部屋へと泊まって行く。すると母親はどうするのか、家に帰ると言う。

「どうして?」

「久しぶりにお姉さんに会いたいなって」

 そうして、恥ずかしそうに言う。

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