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第二章 疫病の記憶


 記憶は三歳の頃に始まる。

 その夜、王都は赤い月に染まった。

 空から降る赤い雨。

 人々は次々と倒れ、肌が黒く腐り、目から血を流して狂う。


黒蝕病クロショクビョウ』──人を人でなくする疫病。


 その疫病の源は地下深くに封印された“疫病の神”だった。

 そして、ヴァルトハイム家はその封印を代々守る“聖女家系”だ。

 ステリアは五歳の時に儀式を受け、神の力を体内に封じ込めた。

 その代償として彼女の身体は“生贄”となり、神の痛みと怒りを一身に背負う事になったのだ。


「ステリア、お前は聖女だ。民の命を守る為、憎まれても、笑われても、黙って耐えなければならない」


 父の言葉は彼女の心に深く刻まれていた。


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