13 父とのガチンコ
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こいつはコンテスト狙うための作品のつもりです。
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第一章
父とのガチンコ
「エルー!明日の訓練は一人でやっておいてくれ!今のお前ならできるだろ?」
冬の訪れを感じれそうな少し肌寒い夜に父が明日の訓練を抜けることを伝えにきた。
「どうしたのですか?父様?」
「いや、ちょっと魔物が増えすぎている様でな、明日から狩る時間と数を増やすことになったんだよな。だからお前の訓練を見てやることはできないんだ。すまん。」
父が普段から仕事として行なっている魔物の間引きで間に合わない量の魔物か…
「父様?自分の身を守れて適切な魔法で支援のできる息子は入りませんか?」
「は?」
父はポカーンとした顔でこちらを見ている。
なんだその間抜けな顔はと思いながらにこにこした顔で見つめ返してやる。
「どうしたのですか?父様?」
「お前が?俺を?手伝う?」
何故か片言になっている父。驚きすぎている様だ。
「各属性を上級レベルで使えますよ?安心してください。無理はしませんし、父様の指示には従います!」
「うーん…」
「お父様が早くから出ていかなければならないってことはそれだけまずい状態と言うことでしょう?」
「そうだが、お前はまだ7歳だろう…?」
「では、父様と模擬戦を致しましょう。父様はすぐに僕を倒すのは禁止です。僕の実力を図る様にしてくださいよ!」
「えぇ…。分かったよ…。」
父は渋々という形で鞘を持って庭に立つ。俺は木剣ではなく無手の状態で対面する。
「ふぅ…行きます!」
右手を振りかぶる動作をして注目を集めながら、踏み込んだ左足から土魔法を起動して父の足元を泥に変える。
「うぉっ!」
父が驚き体勢を崩す。それを確認する前に俺は左手を背中側に隠して発動させておいた野球ボールくらいの大きさのファイアボールを複数個山なりになるように速度早めで射出した。
父はそれをみるなり足を引き抜きながら魔法を叩き切る。
「はっ!やるじゃないか!だがこの程度ではな!」
父は剣を振り抜いた体勢ですぐに笑みを浮かべてこちらをみる。
その笑みは獰猛な笑みというよりも次は何をしてくるのだろうというワクワクの方が強い笑みだ。
「その余裕がいつまで続きますかね!」
俺は引き攣りそうになる頬を抑えつつも無意識に上がった口角に気づかなかった。
すぐに父に対応していくために、ファイアボールをうち終わった左手を背中から出しながら父に向けて斜め下から振り上げ、ウィンドランスを3本ほど出して投げつける。
「やるじゃないか!」
父はファイアボールが落ちてくることに気づいて、その場で力強く踏ん張り自分の方に向かってきているファイアボールを全て切り落としてしまった。
しかし、俺が先ほど放ったウィンドランスは目に見えてないだろう。
父に向かって槍先を潰した尖った鈍器のようなウィンドランスが3本足元から斜め上に真っ直ぐ飛んできたのを今の状態では防ぎきれないだろうと勝利を確信した。
「まだまだ甘いな!」
父はすぐにバックステップを踏むとその反動を利用してこちらに突っ込んできた。
俺は驚きながらも父を防ぐためにロックウォールを発生させて嫌がらせをするがその度に壁を斬り捨てて更に踏み込んで加速してくる。
「クソッタレめ!」
足元からファイアボールとウォーターウォールを発動させて煙幕にする。
その間に自分はウィンドボールを足先から出して加速しながら後ろに下がる。
次は光魔法で目潰しだ。中級魔法のライトシャワーの威力を最低限にして光量をマックスにした。
「目潰しか!」
両手を地面について、父の周りを円を描くように土魔法を発動させてアースブラストで攻撃する。
「ふっ。」
アイツ目が見えづらい筈なのに致命傷だけは軽々と避けてやがる。
「じゃあ、そろそろこっちから行くぞ?」
父が姿勢を屈めてこちらに突撃してくる。
迎撃一択だ。各属性のボールをめった撃ちにしながら大きめのファイアボールを足元を狙って撃ちまくる。
父はそれを軽々と斜めステップで避けたり必要最低限の迎撃だけして距離を詰める。
もう最後の一歩という所で自分を抜いた周辺一体を泥沼化させる。そして右手に小さくとも威力のあるファイアランスを用意する。
一度でも速度が鈍ればそこでチェックメイトだ。
父の目は複数のボールと足元の爆発で確認しづらい筈。と思っていると軽々とジャンプをしてきた。
「甘いと言ったろ?」
「…参りました。」
父を振り切ったと思ったが迷わず踏み込んできて俺の背後を取り首筋に剣を当てられていた。
「まぁ、お前の強さと度胸は見せて貰った。もっと鍛錬を積めば俺よりも強くなるだろうさ。よし、同行を許可してやろう。防具は…俺の子供の頃のお古でいいだろう。約束事として俺の指示には絶対に従うこと。いいな?」
「はい!ありがとうございます!」
黙ってウィンドボールを父の背後から発射したが即座に振り返って剣で斬られた。
「まだまだだなぁ。」
ニヤニヤしながらいつものように剣を肩に置きながら頭をグシャグシャと撫でられた。
くそっ。
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