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エピソード1
2010年某日
福岡にある大学
今日は大学生の音楽サークルで集まりがあった。来月に行く2泊3日の旅行についてだ。
向井「おーい、お前ら早く集まれー」
ゾロゾロと4名が集まってくる
彦田「みんな静かにしてー」
みんな「はーい」
向井浩二は音楽サークルの部長ガタイの良い3年生の先輩である。
彦田かゆみは後輩で1年生だかまとめ役でよく部長の秘書として頑張っている。
おれ、清澄誠はこのサークルに入ってる大学2年生である。
今回も毎年恒例の行事である音楽を聴くためのサークル。そう、ただの音楽好きのサークルである。
なので人気もなく人数が少ない。
残り在籍が、大学2年の佐藤かたる、大学3年の石塚かのん、おれである。
今回は神奈川県横浜にある複合商業施設内にあるコンサート会場にてアメリカから来日される天才少女の演奏を目的として旅行計画を立てていたのであった。
もちろん都心での観光と買い物も含めて。
旅行のメインであるそのコンサートにて天才少女来日とあるが少し異名を持っている。
おれは天才だから凡人には理解が出来ないんだろうなって思っていた。
[天才ピアニスト 気まぐれのクリスティー]
この天才少女と言うのが、演奏予定だった会場を気まぐれでよくドタキャンをするすごい自己中な人だったのだ。
ただ、ピアノに関しては世界のトップレベルと言われており、聴けた人には一生耳に残る繊細でとても居心地の良い音楽を奏でてくれると言われている。
今回は日本に来日すると言う情報を得てサークル全員でチケットを取るのにみんなで必死にスマホ片手に激戦の抽選を勝ち取っていった。
日本に来日予定でも、またドタキャンするのではと言われているが、お父さんが日本人のため必ずくると言われている。
日本のコンサートは100%来日すると言われているのだ。
旅行当日、福岡空港にて待ち合わせだったのだが、、、
おれは遅刻をしてしまった。
「うおー!こういう時に限って遅刻なんてやらかすよなー!間に合ってくれー!」
なんとか間に合ったがみんなからかなり叱られた。
部長「お前目覚ましかけたのかー?」
彦田「ホントに飛行機乗れて良かったですよ」
佐藤「お前が遅刻なんて珍しい」
石津「、、、よかった」
こうしておれはようやく一息ついた。
数時間後、無事に東京に着いた。
東京に着いて、まずは東京観光を夕方までたくさん回った。
浅草、スカイツリー、渋谷、新宿。慌ただしく回りホテルのチェックイン時間になったので横浜のみなとみらいにあるホテルに向かった。
向井「今回泊まるホテルはかなり良いところだからな。なんたって富裕層が泊まるようなホテルだぞ!」
佐藤、石津、おれ「すごーい!」
彦田「注釈しますと、高級ホテルですが、平日の閑散期での割引プラス学生割も含めてサークルの予算に足りたので今回はここにしました!」
石津「それでもすごいよね」
佐藤「これはサークルで初めての最高に良い旅行になるな」
おれ「だな」
部長と彦田がチェックインの手続きをしてる中、おれはフラフラとホテルの天井を見上げながら後に歩いた。
「でけーなー今日ここで泊まるなんてこの先あるのかね」
そう独り言を言っていると、
「ドンッ」と人とぶつかった音がした。
おれは思わず「すみません」と言って顔を見た。
若い綺麗な外国女性「痛いなー!なにすんのよ!気をつけなさい!」
おれ「本当にすみません。こんなホテルに泊まるのは初めてで、、、天井が高くてすごい豪華で周りを見てなかったです」
若い綺麗な外国女性「気持ちはわかるけど危ないから本当に気をつけなさいよね。」
そして彼女は去っていった。
おれ「金髪でとても白くてきれいな外国人だったなー」
これが、彼女とおれの初めての出会いであった。