第一章 登場人物紹介&裏話 (第一章のネタバレを含みます)
タイトル通り、第一章のネタバレがあります。
それをご了承の上、お読みください。
国:ヴァニタス王国
舞台:インヴィディア公爵領辺境都市ジュラス
【設定】
堅牢な防壁に囲まれたインヴィディア公爵領の端にある都市。
一見平和に見えるが、東西南北のそれぞれの区画に裏組織が蔓延り、小競り合いや抗争が絶えない町である。そのため、市民は小競り合いに慣れてしまっている。
1時間ほど離れた場所に、50年ほど前に閉鎖された廃鉱山がある。
代官はアクダイ・カァーン。
<ジュラスの裏組織>
東:【東の果実】・・・イメージはヤクザ。飛行部隊を有する。ルシファたちによって壊滅させられた。
西:【邪妖精の眷属】・・・『カタギに愛されるマフィア』を目指す、マフィアとは言えない優しいマフィア。ボスはピーター・ルホルバン。新人にシタッパァとサンシィタ。小料理屋『家妖精の鐘』の親子はアイドル的な存在。第一章の終わりでジュラス全土を支配し、ルシファの傘下に下った。
南:【豊穣の南風】・・・少々苛烈なギャング。ルシファによって描写もなく壊滅させられた悲しい組織。
北:【霧の巨人】・・・殺人、誘拐、暴行、その他諸々を厭わない、ジュラスの中では一番危険な裏組織。警備隊やジュラスの中枢にまで影響力がある。フリームやティンプレ、オッキマーリが所属している。ルシファによって構成員のほとんどが無力化され、公爵家の騎士団が制圧した。
◆その他用語集
・『騎士崩れ』・・・第1話や第2話でルシファが壊滅させた盗賊団の名前。盗賊の頭領は元ジュラス所属の騎士。名前は不明。
・吸血鬼・・・エリザベートの種族。長命種。血を飲まなくても死ぬことはない。基本的に夜行性の種族だが、普通に太陽の下でも活動可能。魔力で翼を紡いで空を飛ぶことも可能な有翼種族。吸血行為は、性的興奮で衝動が起こり、性行為に匹敵する愛情表現である。
・淫魔・・・リリスエルの種族。長命種。精を吸わなくても死ぬことはない。粘膜の接触であるキスや性行為は魔力供給が最も効率がいいだけであって、手を繋いだり、体と体が接触していれば吸精は可能。力を活性化させると翼と尻尾が生える。空を飛ぶことも可能な有翼種族。吸精行為は、性的興奮で衝動が起こり、性行為に匹敵する愛情表現である。
・家妖精・・・ブラウニーとシルキーの種族。希少な長命種。平均寿命は800歳。750歳くらいから徐々に年老いていく。家事に特化しており、数人の家妖精で城の維持ができるとも言われている。家妖精を雇うのが王侯貴族の社会的地位の高さ。そのため誘拐も頻発している。容姿を褒められることよりも、家事を褒められることが最上の喜びである。『俺のために三食食事を作ってほしい』『俺の身の回りの世話をしてくれ』『家のことは任せる』などは、家妖精にとってはプロポーズである。もちろん、男の家妖精もいる。
・四大美形種族・・・吸血鬼、淫魔、エルフ、天翼族のこと。美の頂点に位置する4種族。この中でも天翼族は伝説レベルの希少種。
◆登場人物紹介
■ルシファ
魔王を目指す40代くらいの黒髪、眼光の鋭い黄金眼の男。身長は180を軽く超える。もともとは犯罪組織や盗賊団を転々とし、攫った人間で人体実験をする狂った錬金術師。しかし、子供には優しく、実験に使うと言って引き取っては逃がしてあげていた。『騎士崩れ』の頭領に毒を盛られて頭に致命傷を負い、死ぬ間際に錬金術の人体錬成で頭の傷を治療したところ、前世の記憶が一部目覚める。なお、前世や今世の記憶に欠損が生じている。魔力量は多いものの、魔法記憶領域や魔法演算速度は常人に劣っている。魔力量と知識に左右される錬金術が得意。魔力の色は、黄金を帯びた漆黒。
悩みは誰も『魔王様』と呼んでくれないこと。
■エリザベート
長い深紅の髪。鮮血のような灼眼。褐色肌の妖艶で冷酷な顔立ちの美女。巨乳。年齢は20歳らしい。種族は吸血鬼。リリスエルとは二卵性双生児の姉妹。先祖返りによって母は不貞を疑われ一家離散。幼いころに母が病死し、借金の形で非合法組織に引き取られ、その後別組織や盗賊団を転々とする。ルシファによって生きる意味を見出し、狂信の域に達しそうなほど心酔している。蹴り技と魔法が得意。魔力の色は緋色。
一番好きなものはボス。二番目に好きなのはボスの血。三番目に好きなものは美味しいもの。
ルシファのことは『ボス』と呼ぶ。
■リリスエル
ボブカットの薄桃色の髪。妖しい紫紺の瞳。新雪のような肌の優しく小悪魔チックな顔立ちの美女。巨乳。年齢は20歳らしい。種族は淫魔。エリザベートとは二卵性双生児の姉妹。先祖返りによって母は不貞を疑われ一家離散。幼いころに母が病死し、借金の形で非合法組織に引き取られ、その後別組織や盗賊団を転々とする。ルシファによって生きる意味を見出し、狂信の域に達しそうなほど心酔している。攻撃方法は拳と魔法。魔力の色は透き通った紫色。
一番好きなものはボス。二番目に好きなのはボスの精。三番目に好きなものは美味しいもの。
ルシファのことは『ボス』と呼ぶ。
■レヴィア・インヴィディア
ジェロシーア・インヴィディア公爵の娘。短い紺色の髪。眼光の鋭い蒼眼。男勝りなカリスマを感じさせる麗人。巨乳(着やせするタイプ)。軍服のようなパンツスタイルを好む。年齢は現在19歳。王立イリテュム魔法学園の学生。名前の由来はインヴィディア家の始祖の真名レヴィアタン。二つ名は、冷酷なまで狡猾な策を張り巡らすことから『氷蜘蛛』。王太子の婚約者でもある。愛用の武器は、水の流れを連想させる流線型の蒼い長槍<海淵の流槍>。彼女は『出来損ない』と呼ばれているらしいが・・・
ちなみに、好きなものはジャーキー。
ルシファのことは『ルシファ』もしくは『貴様』と呼ぶ。
■ブラウニー・ベル
栗色の髪をポニーテール。翠の瞳。可愛らしい顔立ちの快活な少女。胸は普通。今年19歳。種族は家妖精。家事の中では掃除や洗濯が一番得意。実家の小料理屋『家妖精の鐘』の看板娘。母はシルキー。父ティンカーは物心つく前に事故死している。【邪妖精の眷属】からは『お嬢』と慕われている。代官カァーンに目をつけられ、『騎士崩れ』の残党によって誘拐されたところをルシファたちに助けられた。二度目は【霧の巨人】によって誘拐され、代官邸の地下牢でカァーンに鞭打ちされていたところを再びルシファに助けられる。その後、『身の回りの世話と屋敷の管理を任せる』というルシファの無自覚のプロポーズを了承し、婚約する。
好きなものは、母の料理と掃除と恋バナ。愛読書は女性が快楽堕ちする過激な作品。
ルシファのことは『おじ様』→『ご主人様』と呼ぶ。
■シルキー・ベル
ブルネット色の髪をハーフアップ。灰色の瞳。ポワポワした天然でマイペースな雰囲気のおっとり系美女。巨乳の未亡人。種族は家妖精。家事の中では料理が一番得意。小料理屋『家妖精の鐘』を営む女将。幼馴染のティンカーと結婚し、ブラウニーを授かるが、すぐに夫と死別。同じく幼馴染のピーター・ルホルバンに支えられ、娘を育てあげる。【邪妖精の眷属】からは『女将さん』と慕われている。娘を誘拐されてから過保護が増した。娘のためなら何でもするし、何でもできる。二度目の誘拐でルシファに救出を頼み込み、『食事は任せる』という無自覚のプロポーズを了承して婚約する。なお、ピーターのことは手のかかる弟と思っている。恋愛感情は皆無。
好きなものは、娘と料理。
ルシファのことは『ルシファさん』→『旦那様』と呼ぶ。
■ピーター・ルホルバン
30代後半くらいの気怠そうな雰囲気の狡猾な顔立ちの男。痩身。表向きは『レプラコン商会』の商会長。裏は【邪妖精の眷属】のボス。腕っぷしは弱く、頭脳担当。ティンカーとシルキーは幼馴染。ティンカーが事故死し、シルキーが一人子育てに奮闘する姿に惚れた。しかし、幼馴染の関係から一歩踏み出すことができなかったヘタレ男。結局、シルキーはルシファに惚れてしまった。ブラウニーを助けてくれた恩とルシファの心意気を気に入って、彼の傘下に下った。しかし、未だシルキーとブラウニーの婚約は認めていない模様。
好きなものは、シルキーとブラウニー親子、そして彼女たちの料理。
ルシファのことは『旦那』→『大将』と呼ぶ。
■シタッパァとサンシィタ
【邪妖精の眷属】の新人。金と女目当てでルシファたちに当たり屋を敢行。組の方針に逆らっている行動を運悪くボスのピーターに見つかり、現在更生中。爽やかな好青年になっているとかいないとか・・・
■ギーラ
インヴィディア公爵家に仕える渋いイケオジの騎士。レヴィアの副官。レヴィアのことを『姫』と呼び、よく彼女の幼いころの話を持ち出して揶揄っている。
■アクダイ・カァーン
小太り、禿頭の中年男。辺境都市ジュラスの代官。ブラウニー誘拐を企てた黒幕。ジュラス中の若い女性を調べさせ、気に入った女性をオモチャにしていた極悪人。『騎士崩れ』や【東の果実】、【豊穣の南風】、【霧の巨人】の3つの裏組織を支援していた。報告書や帳簿はとても綺麗だったし、代官邸の使用人たちも抱き込んでいたため、長年悪事がバレなかった。
どこがとは言わないが、幼児並みに小さい。ドングリ。
■フリーム
2メートル半を超える巨躯の男。元Bランク冒険者。降格処分でDランクに落ちていたが、一般人であるルシファに手をあげたことや数々の素行の悪さにより5年間の資格停止処分に。【霧の巨人】の幹部的立場。【霧の巨人】の影響力を利用して、暴行や強姦等犯罪を行なっていた。二度もルシファにあっさりとやられ、逮捕される。
■ティンプレとオッキマーリ
フリームの腰巾着。冒険者。エリザとリリスに倒された。
<以下、作者の裏話>
主要人物以外は、名前を考えるのが面倒でわかりやすい名前にしました!(ふざけたとも言う)
主人公ルシファの由来は、作中でもありましたが、魔王ルシファーから。
エリザベートは、吸血鬼伝説のモデルでもあるバートリー・エルジェーベトから。エリザベートという表記もあるので。
リリスエルは聖書にも登場する淫魔リリスから。エリザに合わせて愛称をリリスにしたかったので、ガブリエル、ミカエルのような天使の名前によくある『エル』というのを付け加えました。
実は、もともとエリザとリリスのキャラは、漆黒の獅子と純白の獅子の獣人姉妹の予定でした。
家妖精を登場させたかったので、そのまま家の妖精で有名なシルキーとブラウニーという名前をつけました。
妖精繋がりで亡き夫&父をティンカー・ベル。それからピーターパンよりピーター。レプラコンやルホルバン、スプリガンも妖精繋がり。
ちなみに、小料理屋『家妖精の鐘』の名づけ親はティンカー。『家妖精の鐘』ということですね。ロマンティックと受け取るか、愛が重いと受け取るかは読者様次第・・・
レヴィアの由来は……必要ないですね。作中にも書きましたし。
第一章をもう一度読み返していただくと、チラホラ伏線(?)があったことがわかると思います。
『第10話 騎士と和解』で料理を見せつけるだけで食べさせないのは拷問だというルシファのセリフにブラウニーが照れたり、『第15話 狙われた少女』や『第17話 抗争と蹂躙』にてシルキーが取られるという発言だったり、『第13話 報酬』にてシルキーを配下にするためには娶る方法もあると心の中で思っていたり・・・
結局、ピーターの恋は成就しませんでした。
ピーター、ごめん。君はそういうポジションのキャラなんだ。いちおう、いろいろと考えているから待っててくれ。
多くの読者様が代官カァーンが黒幕だと思っていたことでしょう。しかし、『第8話 盗賊掃討作戦』の時点で正体を自白していたのはお気づきでしたか?
報告には誘拐されたのは街の女性としか言っていないのに、カァーンは『小料理屋の娘』と言っています。犯人しか知らない事実なんですよねぇ。確認してみてください!
『第一章 辺境都市の英雄 編』は無事に完結しました。
次回から『第二章』の予定ですが・・・まだ全部書き終わっていません!
第一節は終わっているんですけどね。
一章約10万文字という目安が遠い遠い。
なので、ブクマ登録や★の評価をしてお待ちください。お願いします!
では『第二章 聖女の恩人 編』へ続く。
お読みいただきありがとうございました。
なにか抜けがありましたら感想にてお願いします。
直ちに修正します。
それでは、第二章を書き終わるまでしばしお待ちください。




