序章
『僕らは どこへ 向かうのだろう・・・』
青とオレンジ色が混ざり合った空を見上げた。
『明日という名の未来・・・?』
そう言って、雲を引きながら飛ぶ飛行機を眺める。
俺は何も言わずに、少し夕日に染まった横顔を見ていた。
何も無い、ただ楽しい日々。
いつまでも続くと思っていた。
きっと、誰もがそう思っていた。
あの大地震以来、俺の周りは180度変わった。
優しかった奴の心は荒んで、信じていた奴は裏切った。
大人たちは自分の保身だけを考え、色々な事から目を逸らした。
そして俺は心を閉ざした…
『何のために学校へ行くのか。何故行かなきゃならないのか。』
ただ楽しかったあの頃には、まったく考えもしなかった。
【何かをする事への理由】
何のため。誰の為。何で。どうして。
疑問を抱いたまま、どうしようもなくて、仕方なく同じ毎日を過ごしていた。
毎日同じ時間に学校へ行って、大して仲が良いわけでもない奴らと笑って、6時間も楽しくない授業で無駄に過ごして、使ってもいない教室の掃除をして、偉そうな先生の話で終わり、特に部活もしないで帰って、家でぼぅっとして、晩飯食べて、適当に宿題をして風呂入って、寝る。
楽しい事が無いわけじゃない。
嫌な事はあるけど、大した事じゃない。
ただ、理由が欲しかった。
学校へ行く事。勉強する事。そして生きることの理由…
何も無い、同じ毎日が苦痛だと感じていた。
拙い文章で申し訳ございません…
続きますので宜しくです。