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「どうしたもんかねぇ……」

次の投稿はしばらく伸びると言ったな?あれは嘘だ!……はい、ごめんなさい

今回はかなり読みにくいかもしれません。申し訳ない<(_ _)>


今回は、メリッサが何を考えていたのか、あとちょっとした補足?などです

 あたしは、子供が苦手だ。それは昔からそうだ。あたしは、見た目は人間の十四、五歳くらいの見た目だが、これでも立派な大人だ。すでに百歳は超えているんさね。


 それでも、あたしがこんな年若い姿でいられるのは、エルフ族という種族だからさ。


 とはいっても、本来のエルフ族であれば百歳超えていればもう少し大人びた姿をしているもんだ。だがあたしの場合は、エルフ族の中でも希少種と言われるハイエルフだから、まだこんな幼い見た目なのさ。ハイエルフは、他のエルフよりも優れた力を持っている上に寿命もさらに長い。だから、本来は大人の見た目なところが、あたしの場合はまだ幼さがあるのさ。ハイエルフは、体の成長が遅いから不便で仕方ないよ。とりわけ、あたしは背が低いから尚更さね。


 子供が苦手なのは、あたしをよく、他の種族の子供たちが「ちび」だとか「ガキ」と言ったり、そういう扱いをするもんだから、苦手なのさね。まったく、あたしは大人なんだよ!


 その上、年の近い相手に対するいたずらというものは酷いものでね。一度だけ、公衆の面前で着物の裾をまくられて中身を晒されたことが一番ショックだったさね。着物の中身、あたしの場合は下は付けてないから…その……。中身が……ね。……おかげで引きこもり生活に慣れちまったよ。いや、元々魔法研究に没頭すると引きこもっちまうから今更だがね。


 そんなあたしが、いつものように自分の屋敷で研究していたら、覚えのある魔力を感じちまってね。思わず魔法放って吹っ飛ばしちまったんだ。おかげで、溜まっていたうっぷんをスッキリできたよ。今までのたまりにたまった恨みの分もあるから、余計にねぇ!


 スッキリしたのもつかの間、もう一つ、懐かしいようなそうでもないような魔力を感じて驚いたさね。そいつをみれば、明らかに違う人間、いや、子供?だったが、その子供には知っている人物二人の面影があって懐かしくなっちまったよ。


 なんとか驚きを隠しながら話を聞いてみればびっくり、今吹っ飛ばした馬鹿の連れにしては礼儀正しいときたもんだ。さらに驚かされたよ。


 懐かしさとすっきりした気分だったのもあって、あたしは気前よく二人を居間へと通して話を聞いてやることにした。






「……なるほどねぇ」


 用向きを聞いて、あたしはちと悩む。気分がいいものの、あたしは子供が苦手だから、ちゃんと教えられる自信はなかった。何よりも、魔法研究に集中したいあたしとしては、この件は、簡単に首を縦に振れるものではなかったのさ。


 しっかし、みれば見るほど堂々としているというか、子供と話している気分じゃなくなるねぇ。まるで大人と話している気分だよ。話し方もそうだが、姿が子供なのに、その姿勢がこの子供を大人に見せていた。


「……エーリッヒ」


「な、なんじゃ?」


「ちょいと面貸しな」


「わ、わかった…」


 これは何かある。そう踏んだアタシはエーリッヒの首根っこをつかんで、廊下へと引っ張っていく。華奢なアタシが、老人とは言え身長の高いエーリックを引っ張れるのは、身体能力を強化する魔法を使っているからさね。おかげで、この馬鹿を引っ張れる。


 ある程度進んだところで手を離してやり、エーリッヒに向き直る。エーリッヒはしびれた足をさすりながらも、なんとか立ち上がる。たく、この程度でだらしないねぇ。


 色々、気になることはあるが、順番に聞くとしようかねぇ。


「エーリッヒ。あの子は、あの二人の……」


「……お前さんの想像通りじゃ。あの子はあの二人の忘れ形見じゃ」


「……そうかい」


 一目見て、そうじゃないかとは思ってはいたけど、本当にそうだとはねぇ。


「なんで黙ってたんだい?」


「あの二人の境遇は知っておろう。あの二人が死んだのは、¨向こう¨さんも知っておることのようじゃが、もし、その二人に子供がいると知れればどうなるか…わからぬおぬしではあるまい?」


「それは……」


 確かに、考えてみればそうだ。¨向こう¨が知らないとはいえ、この子の存在を知っている人間が少ないほど知られるリスクは下がる。そう考えれば、あの子…ルインを守るにはいい判断だと言える。……けど


「フンッ!」


 ゴスッ!


「おぉう!?」


 あたしに黙っていたのはなんかむかつく。だから一発殴っておくことにした。


「うぬぅ…、黙っていたのは悪かったが、何も殴らんでも……」


「教科魔法は使ってないんだ。それだけでもありがたく思いな!」


 まったく、人間はやわでいけないねぇ。


「……ま、そっちは事情がわかったからいいとして。読み書きの方だけど…あたしは子供が苦手なの知ってて来たのかい?」


「それは重々承知の上じゃ。じゃがのぅ、ルインであれば大丈夫と思って連れて来たんじゃ。元から無理であればつれて来てないわい」


「…そこまでの子なのかい?」


「うむ、おぬしも感じたであろう。あの子が普通の子供とはちと違うと」


 確かに、ルインは他の子供とは違う。あの年であそこまで礼儀正しく、堂々としている子供は世界中探してもあの子だけだろう。逆に言えば、あの子は他の子供とは違う¨何か¨を持った異質な存在ともいえる。ちょっと、礼儀作法を習い、度胸を身に着けたとしてもああはならない。


「ワシはのう、ルインは何かを持っているのだと思うんじゃよ。それも、ただの何かではない。異質な何かじゃ」


「確かに…ね」


 なるほど、だからあたしの下に連れてきたのか。もし、あの子がその何かに目覚めたとしても、あたしなら、うまく導いてやれると。エーリッヒはそう思ってるんだね…。


 あたしもエーリッヒも、あの子には何かある。それを肌や感覚で感じ取っていた。だからわかる。エーリッヒが何を考えているのか。


「……はぁ、わかった。引き受けるよ」


「すまぬな」


「別にいいさね。あたしも、あの二人の大切な子供に、何かあったりしたら嫌だからね」


 あたしは、あの子の教育を引き受けることにした。子供とはいえ、あれだけ礼儀正しければ、あたしも気兼ねなく接することができそうだよ。


「いつも、それくらい心が広ければ…その胸……も……ヒッ!?」


 ……ほんとこいつは…空気を読まないと言うか…デリカシーがないと言うか。


「あんたは…いつも一言多いんだよ!」


 その後、ボコボコにのしたエーリッヒを連れてルインの下へと戻った。居間に戻ると、なぜか庭を見ながら茶を啜って感慨にふけっていたルインを見て、あたしは『やっぱ子供らしくない、むしろ爺臭い?』と思っちまったよ。ほんと、なにもんなんかねぇ、この子は……。 






 二人が帰った後、書斎にこもって使えそうな書物を吟味していると、ふとあることに気付いた。


「そういえばあの子、緑茶や羊羹を平気で口にしてたねぇ」


 大抵、緑茶や羊羹を始めてみる人間は、最初に訝しげな眼を両方に向ける。色々な驚きのせいで忘れていたが、あの子にはそれがなかった。まるで、最初から知っていたかのような……。以前に食べたこと、飲んだことがあるとしても、あたしの出したものはそこらで簡単に入手できるものじゃない。ましてや、自由に使える金の少ない孤児に、手に入れられる代物ではない。


 そこまで考えて、ある仮設に思い当たった。しかし、それはありえないことさね。


「……まさか…ね」


 初代様と同じ¨転生者¨……なわけ、ないかねぇ。


 それはありえないと断じ、書物の吟味に戻った。そうして、もしかしてのその可能性について、あたしは綺麗さっぱり、忘れちまったんさね。

お疲れさまでした。今回もありがとうございます。

やっぱり読みにくかったと思います。メリッサになったつもりでメリッサの口調で書いたので余計に読みにくい……もっとちゃんと考えないと(;^ω^)

次は少し飛んで、一週間後?くらいのお話にになります。この辺から、物語を少し、大きく動かそうと思います。グダグダやってたぶん、スピーディに行くつもりです。


次は、本当に間が開くことになると思いますが、気長にお待ちいただけると助かります。

マジで眠くて……キツイ……死ぬ…マジ…で…、、、ゴフッ(*´Д`)

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