第二話
長めになってしまった……。
現状の把握、確認と目標への第一歩です。
と、言うわけで転生したわけだが……一体なぜこんなことになったのか。改めて振り返りながら考えて見ようと思う。
まず事の始まりはあの謎現象だ。憶測ではあるが、あれは恐らくラノベで言う所の転移魔法だとかの類ではないかと。次の瞬間には知らない場所に放り出されていたことからその可能性が高い。
次に何故知らない場所、上空何千メートル(下手したらもっと高い)という場所に放り出されたか。これも憶測になってしまう上にいくつかの可能性が考えられるため、今は保留だ。
最後に何故転生したのか。これについてはさっぱりわからない。俺がたまたま記憶を持ったまま転生したのか。はたまた誰かの差し金なのか。それを知ることは今の俺にはできない。
結局のところ。あの謎現象が何なのかを仮定することしかできていない。それらの出来事が何故起こったのか、何故自分たちがそんな現象に巻き込まれたのか、自然に起きたことなのか、それとも誰かが意図しての事なのか。考えれば考えるほど疑問が尽きない。
「……考えても、今はしかたないか」
知る手段がないのに考えるのは無駄なことだ。今持っているすべての疑問を解消するには、今の自分では不安要素が多すぎる。正直、調べものをしている余裕なんてない。
何せ今いるこの世界は命の値段がとてもお安いお手頃価格な殺伐とした世界なのだ。しかも、魔獣跋扈する剣と魔法のファンタジー世界だ。
こんな状況でなければ喜んで満喫するところだが、今の俺には喜ぶ余裕などない。そんなことよりもどうしても確認しなければ安心できないことがある。
「蓮川……」
蓮川藤乃。俺が初めて好きになった少女、俺があの時手を取ることが出来なかった少女。彼女もあの場にいたのだから、巻き込まれていても不思議はない。もし巻き込まれたのであればどこにいるのか。そして無事なのか、それがこっちに来てからずっと気になっていた。実のところ、不安だったのはこれが半分を占めている。
正直な話、俺が謎現象に巻き込まれたこと、それで殺されたことはどうでもいい。いや実際にはよくはないのだが、それは蓮川の後、二の次だ。……まあ、原因が先にわかって蓮川よりも先に遭遇したら、その時はその時で一発かますことにしよう。
俺は蓮川の安否を知りたい。そのためならば、どんなこともできる気がする。
これが……好きになるってことか。不思議な感じだ。もっと前に気付けていれば……よそう、今更後悔してもしかたない。今は行動あるのみだ。
……ふと思ったが、あの時蓮川が言おうとしてたのは何だったんだろうか?
もしかして本当に告白だったり……は自意識過剰か。でも、そうだったらいいなぁと思う自分がいる。
たとえ、蓮川が俺を好きでなくとも、俺は蓮川の安否を確かめる。そんでもし困ってたら助ける。蓮川には助けられっぱなしでまともなお礼をしていないのだ。
もし、この世界にいないのであれば……そん時はその時で考えよう。父さんも『未来を見据えて考えるのはいいが先ばかり見てはだめだ。現在をしっかりさせないと先は無いんだからな!』って言ってたしな。
先の事をある程度決めたのなら、今は考えるのではなく動く時だ。
……とは言ったが、まず現状の把握が先だろう。いくら動くときと言っても、何もわからない状態で走るのは無謀でしかない。それでうまくいくのはラノベや漫画の主人公たちかよほど運がいい奴だけだ。そのうえで、自分がまずやるべきことを決めよう。
今の俺の状況はあまりいいとは言えないが、悪いとも言えない。少なくとも衣食住には困ってはいない。
現在は、リンシュハイド王国と呼ばれる国の南西にある、サタル村という村にいて、そこにある風の神を信仰する教会に隣接して建てられた孤児院で孤児として暮らしている。
西側に海、南側には精霊樹の森と呼ばれる大きな森が存在しているこの村は、村とは呼ぶには規模が大きく、もはや町と言っても差し支えない大きさになっている。単に港があり、海産物などが多く獲れると言うのだけが理由ではない。南側にある精霊樹の森、村から森に入る入り口近くに規模の大きいダンジョンがあるのが大きな理由だ。ダンジョンからは多くの鉱石や魔物の素材、さらには修行の場として多くの人間、特に冒険者が利用している。一獲千金を狙う者、強くなりたい冒険者などが多く訪れることによって村が発展していったのだ。今ではこの村の興業の一つとなっている。
しかし、ダンジョンは通常よりも強力な魔物が多く生息するとても危険な場所でもある。それゆえにほぼ毎日のように死者が出ている。俺がいるこの孤児院も、元々はダンジョンへと赴く冒険者などが、子供を預けるための施設だった。しかし、あまりに帰ってこなかった冒険者が多くいつの間にか孤児院になっていたのだ。管理もその当時から教会がやっていた。
この孤児院にいる子供の大半は、ダンジョンから帰ってこなかった冒険者たちの忘れ形見ということになる。俺も、その一人だと言う。
運営資金は国が出してくれているらしく、おかげで俺も衣食住には困っていない。とは言っても、自由になる金があるわけでもない。冒険者が死ぬたびに孤児が増えるので、もしもの時のために無駄遣いなどができないのだ。
現在の俺が置かれている状況はこんなところだ。現在の俺は八歳、この世界では八歳でも働くことができる。幸いなことに、大きく発展し過ぎたこの村では深刻な人手不足に陥っており、それを孤児たちが補うことで運営しているのである。おかげで稼ぐことが出来るが、日雇い扱いな上に、子供の稼ぎなど微々たるものなのだ。今後の事を考えるとまだ心もとない。一応俺も働いてはいるが、基本的に筋トレや体力づくりの代わりになっており、そのついでで稼いでいる状態なのだ。因みに今は、その仕事も終えて孤児院の自分の部屋で休んでいるところだ。
さらに稼ぐとなると、いくつかの仕事を掛け持ちするのがいいのだろうが、他の孤児の仕事を奪いかねないし、まだ八歳の俺にそんな体力はない。
ならばどうするか。答えは簡単である。他の子供たちにはできない。しかし、大人でも人手不足で困っている仕事を探せばいい。
そう考えた俺が見つけた仕事、それは文字の読み書きを利用したものだ。例えば、宿の受付の仕事など記録を取らねばならない仕事だ。応対だけなら子供だけでもできるが、名前の記帳などは別だ。この世界での識字率はあまり高いとは言えない。特に、平民などでは村長や町長などの地位の高い人物ぐらいしか読み書きができず、それ以外だと貴族や商人などの元々地位の高い者だけだ。
この村の村長も読み書きができるが、それでもおぼつかないもので、基本的に国から派遣された役人が記録などを行い、その内容を最後に確認するというのがほとんどだ。両方できるのは、ちゃんとした教育を受けた貴族や商人ぐらいなもので、それ以外だと書くのは苦手だが読むことは出来ると言うのが大半なのだ。
それゆえに、読み書きで書くこともできる人間は重宝される。これは、仕事をしながら周りを観察して得た情報なので確かなことだ。
しかし、そうなると問題なのは読み書きを教えてくれる人物を捜さなければならないことだが、これには当てがある。その当てというのが…
「ルイン。こんなところで何をしておるのじゃ?みな、外で遊んでおるぞ?」
噂をすればなんとやら。その当てのほうからやってきてくれたようだ。声がした方を見ると、件の人物が扉を開けて部屋に入ってくる所だった。
「エーリッヒ司祭様。いや、ちょっと考え事をしていまして」
この人はエーリッヒ・ロドゲイル司祭。優しいそうな顔と口が隠れるほどの白髭が特徴の老人で、隣の教会の司祭である。同時に孤児院の院長も務めている。
いつみても優しそうな聖人オーラを出した人物だが、相変わらず髭がすごい。しかし、食事の時などに髭が汚れているところは見たことがない。口が完全に隠れていて食べにくそうなのに……謎だ。以前髭が邪魔にならないか聞いたことがあるが「秘密」と笑いながら答えていた。髭もそうだが、ミステリアスな老人である。……たまに公衆浴場の女湯を覗いているのが玉に瑕だが、基本的に見た目通りの人物である。いや、たまにではなくほぼ毎日だな。エロい視線を隠しもしていないのでシスター達から白い目で見られたりしている場面を多々目撃している。が、それでもなぜかみんなから嫌われない、憎めない老人なのである。……変態老人であることに変わりはないが。
「ふむ、何か悩み事かの?よければ、ワシに話してみてはくれんかの。なぁに、百戦錬磨のワシであれば大抵の事は答えられるぞ。あ、だが女湯の良い覗き場所については秘密じゃぞ?あれは、ワシだけの秘密スポットなんじゃ。おいそれとは教えられんし、おぬしにはまだ早いわい」
ゴスッ
思わず殴ってしまった。八歳の子供に何言ってんだこの色ボケジジィは。
「な、なにをするのじゃ!老人はいたわらんか!」
「うるせぇこのエロジジィが!子供になんて話してんだ!」
敬語も抜けてしまったが、このジジィがボケているせいだ。俺は悪くない!
「む、違うのか?おぬしは女の裸体に興味がないと申すか」
「興味はあるが真面目な空気の時にボケんじゃねぇって言ってんだよ!」
「なんじゃ、ちゃんと興味があるのではないか。ならば、シスターアネスあたりにでもお願いしに行くとよいぞ。あやつは隠しておるようじゃが年下、おぬしくらいの年の子供が大好きなようでの。自室のベットの下に少年と年上女のまぐあいを描いた書籍を隠しておるぞ。恐らく、おぬしが泣き落とせばいちころじゃろうて。一発ヤラしてくれるとおもうぞ?」
「何の話してんだよ!?」
「ナニの話じゃが?」
「だからちげぇって言ってるだろ!?人の話を聞けジジィ!」
「安心せい、アネスも修道服でわかりにくいかもじゃが。間違いなくボン!キュ!ボン!のナイスバディ―のはずじゃ。ワシの眼に狂いはない!断言できる!」
「ウガァアア!!」
その後も、しばらくこの会話は続いた。この司祭…本当に司祭なのだろうか?いつも不思議に思っている。あと、シスターアネスもそうだがこの教会にいるシスターたちはなぜか変人が多い。変態と言ってもいいかもしれない。基本的にエーリッヒ司祭を白い目でみたりしているから一般的な女性と同じ羞恥心は持っているようだが、シスターアネスを筆頭に全員が何かしらの変態思考を持っている。このエロボケジジィが白い目で見られても嫌われないのは、同じ変態だからというのもあるのか?同類は惹かれ合うものなのだろうか……。もしも風の神の信徒が全員こんなんだったらどうしようかと本気で心配になって来たわ。あ、もしかして変人だからこんな辺境の村にいるのか?できればそうであってほしい。
「…と、そろそろ真面目に相談にのろうかの」
「……初めからそうして欲しかったですよ」
あれから三十分程同じような会話をしていた。叫び過ぎてめっちゃ疲れたわ……。
「別にいいではないか。ただでさえ子供らと関わる時間が少ないんじゃ。もっと子供らと関わりたいわい。ワシ、一応この孤児院の院長なんじゃぞ?」
「その会話の内容が問題なんですよ。内容が」
「だってぇ、この手の話しができる相手がおぬしくらいなんじゃもん!」
「もん!じゃねぇよ。キモイことぬかすなジジィ」
『これが世に言う反抗期というやつかのぅ、しくしく』といじけ始める司祭。いいかげん話を進めたい。
「とにかく、相談にのってくれるのでしょう?だったらちゃんと話聞いてください」
「むぅ、冷たい…が、ちゃんと相談にはのるぞい。時間もあまりないしのぅ」
じゃあなんで相談そっちのけであんな話を、とか言うとさらに長くなりそうなので心の中でとどめておく。
ようやく真面目な空気となって俺が姿勢を正すと、エーリッヒ司祭もまた姿勢をただし真剣な表情で俺の顔を見る。
司祭が言う通り時間がないのは確かだろう。エーリッヒ司祭は教会での仕事、主に回復魔法による治療などを行っているのだが、この村はダンジョンでのけが人が多く運ばれてくるため意外と多忙な身なのだ。
それでも、仕事をこなしたうえで子供たちの様子をちょくちょく見に来てくれるエーリッヒ司祭は、本当に優しい人物だと思う。……変態なところがなければもっといいんだけどな。
忙しいだろうに相談に乗ってくれるエーリッヒ司祭に心の中で感謝しつつ、話を切り出す。口に出して言わないのは、少し恥ずかしいと言うのもあるが、調子に乗って話がまた脱線する可能性があったので言わない。
俺が読み書きを教えてほしいと頼むと、エーリッヒ司祭は渋い顔をして考え始める。さすがに、八歳の子供がいきなり読み書き教えてほしいなんてのはおかしかったか?
「うーむ、読み書きか。…教えても良いのじゃが……ルインよ」
「はい」
いつになく真面目な表情で俺を呼ぶエーリッヒ司祭。その表情は、教会で仕事をしているときによく見る表情であった。その表情は、いつも真剣に仕事をしているのが伝わってくるので俺は好きだ。俺が尊敬しているエーリッヒ司祭の顔である。
「おぬし、何故読み書きを教わりたいのじゃ?おぬしくらいの年頃であれば遊び盛りのはずじゃ。現に、仕事をしてはいるが、それ以外の時間は皆遊んでおるじゃろ。別に、遊びの時間を削ってまで勉強する必要もあるまい?勉強するのはもっと後でも遅くは無かろうて」
真剣にそう答えるエーリッヒ司祭。司祭としては、子供には子供らしく元気に遊んでのびのびと育ってほしいのだと思う。そういう優しい気持ちが、司祭の眼からひしひしと伝わってくる。
確かに、急いでやる必要はないかもしれない。焦っているだけかもしれない。それでも、俺はもう後悔したくはない。やれることは、できるときにやれるだけやりたいのだ。
「……」
沈黙が部屋を覆う。俺と司祭はお互いに眼を逸らさずに、じっと見つめ合っていた。俺は眼を逸らさない。ていうか、うんと言うまで逸らす気はない。
永遠に続くかと思われた沈黙は、司祭の溜息によって打ち破られた。
「……ふぅ、よかろう。おぬしに読み書きを教えよう」
それを聞いて安心した俺は息を吐きだして、緊張していた体から力を抜き姿勢を楽にする。手に汗をかいて少し気持ち悪かったが、それよりも断られることも考えていたので、少しホッとする。
「安心するのはまだ早いぞ。これからいう条件を聞いてからじゃ」
「条件…ですか?」
「うむ。まず、知っての通り、ワシら教会の者は基本多忙で余裕はそこまでない。なぜかわかるな?」
「…はい」
さっきも言ったように、この教会では毎日何人ものけが人が運ばれてくる。人手が足りないレベルで。正直、俺の勉強を見る余裕などないだろう。
「…そういうわけでの。ワシらは命を預かる仕事ゆえ簡単に時間を作ることが出来ん。じゃが、教えてくれる人物を紹介することは出来る」
実は最初から、司祭たちに教えてもらおうとは思っていなかったし、無理だとはわかっていた。だが、司祭というそれなりの立場であるエーリッヒ司祭であれば、同じくそれなりの地位の人間とのつながりはあると踏んではいたので、それにかけたのだ。思った通りに進んでいるので少し安心した。けど、とすると司祭の言う条件とはいったい……。
「ここからが条件についての話になるのじゃが……」
なにやら言いよどむ司祭。どうしたのだろうか?
「司祭様?」
「むぅ、やはりあやつに頼むのは…しかしなぁ……」
難しい顔で悩むエーリッヒ司祭。本当にどうしたんだ?まるで何かにおびえているようにも見えるが……。
「……背に腹は代えられんか。…ルインよ」
「はい」
何か…覚悟を決めたような顔をしているが……読み書きを教える先生の紹介だよな?
少々不自然な反応だが、今はスルーして話を聞くことにした。
「条件についてじゃが、条件は三つある。一つ、途中で投げ出さぬことじゃ。おぬしの事じゃから最後までやるじゃろうが、一応言うておくぞ。それに、その者も暇ではない、こちらから頼んで時間を割いてもらっておるのにそれでは、あまりにも失礼じゃからの」
それは当然だ。そんなことする気はないし、相手から帰れと言われても帰る気はない。土下座してでもへばりついてやるつもりだ。うなずくと、エーリッヒ司祭は話を続ける。
「二つ目に、すぐ覚えることじゃ。これは、相手も暇ではないと言うのもあるが、何よりもあやつは少々気難しい奴でのぅ。できないと判断したらすぐに放り出されかねん。あと、あやつは子供が苦手じゃから余計にまずい…が、おぬしならあやつも気に入るはずじゃから大丈夫じゃろう」
覚えるのは問題ないが…子供が苦手なのは問題だな。しかし、エーリッヒ司祭が大丈夫というのなら、大丈夫なのだろう。これにも同じくうなずく。
「三つ目、これが最後なのじゃが……。これが一番大事なことじゃ、心して聞くのじゃぞ」
真剣だった表情に真剣みが増し、もはや深刻なことを話すような雰囲気にゴクリと唾を飲み込む。
司祭は少しためを作った後、最後の条件を話す。
「……あやつの体型、特にごく一部については触れぬことじゃ。というか、これさえ守れば、おぬしなら問題ない」
「……はい?」
あまりに真剣な表情で語るので、思わず間の抜けた声で返事をしてしまった。『え、そんなこと?』と思ってしまうが、それでも大事なことのようで「よいか?その一部は絶対に触れてはならぬぞ?」と念を押してくるので、本当に触れてはいけない部分らしい。よくわからないが……とにかく了承しておくことに。
「……よくわかりませんが…わかりました」
それを聞いて安心したのか、ホッとした表情で胸をなでおろすエーリッヒ司祭。
「紹介は…そうじゃのう……。明後日の早朝、日の出と共に行くとしよう。その時間であればワシも一緒に行けるでな」
「わかりました。その時間でお願いします」
「うむ…と、もうそろそろ仕事に戻らねばな」
「お忙しい中相談に乗っていただきありがとうございました」
「よいよい。それとルインよ。そんな堅苦しい挨拶はせんでよいぞ?普通にありがとうでいいんじゃよ」
「……はい、ありがとうございます。司祭様」
「うむ、ではな」
少し恥ずかしくなりながらも感謝を述べると、エーリッヒ司祭は満足そうな表情で部屋を後にする。今は八歳とはいえ、中身は今世のを合わせれば二十歳を超えているのだ。さすがに、子供のように挨拶するのは恥ずかしいものがある。が、不思議と悪い気はしなかった。
「さて…と」
緊張しっぱなしだった俺は、そのまま自分のベットへと倒れるように寝転がる。
とりあえずは一歩前進…とはまだ言い難いが、少なくとも確実に進めているのは確かなので、今はこれでいい。
さすがにつかれたのか、ちょっと眠い。今日はこのまま眠ってしまおう。寝る子は育つだ。
明後日から始まるであろう勉強のことを考えながら、俺はゆっくり眠りにつくのであった。
……最後に、ドアの隙間から鼻息を荒くして覗くシスターアネスがいたような気がしたが…気のせいだと思いたい。
……子供たちに悪影響がでないか本気で心配になってきた。
お疲れさまでした。長々とちょっと説明が多すぎた気がしましたので、次回はもう少し削って短くできるように努力します。所々、時間を飛ばした方がいいかなぁ(;^ω^)
……短くなるといいなぁ。
また、気長にお待ちください。