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第一話

なんとか投稿……。


とりあえず、弐島努と蓮川藤乃の出会いと、改めて好きになったことを努が確認する話です。

 俺が初めて蓮川の事を知ったのは、中学二年の時だった。当時の俺は、高校と同じように生徒会に所属しており、副会長の席についていた。


 最初に聞いたのは『新入生の中にとびぬけて可愛い美少女がいる!』という噂だった。


 周りが騒がしいと言うのもあったが、俺も男だったため気になってその美少女のいる教室へ幼馴染の真人(まさと)と共に足を運んだ。

 

 そこにはすでに人だかりができており、その中には俺と同じ二年生や三年生までいた。


 そんなにかわいいのかと教室をのぞいてみると、そこには


『!』


 とても愛らしく花のように笑う美少女がいた。


 最初見た瞬間、蓮川の周りで花が咲いているように見えた。それは、彼女の周りがとても賑やかで笑顔あふれる雰囲気だったせいかそう見えたのだ。


 中学生になりたて故に幼さが強く残っているものの、それがかえって彼女の愛らしさを引き立てており、庇護したくなるような保護欲を刺激される。


 長くつややかな黒髪もまた彼女のかわいらしさを引き立てる一因となっており、目の前に天使がいるかのような錯覚を覚えさせる。実際、蓮川の綺麗な黒髪には天使の輪ができていて、より一層彼女を天使のように魅せていた。将来は、かなりの美人になるということを誰もが確信をもって言えることだろう。噂になるのも納得だった。


 それからどれだけ蓮川を見つめていたかはわからない。わからないが、そう長い時間ではなかったと思う。短い時間だったとは思うが、俺の感覚ではかなり長い時間見つめていたと感じた。それだけ、蓮川は魅力的すぎた。


 しばらく見つめていると、蓮川がこちらに気付く。時々チラッと入り口を見ている素振りはあったので、人だかりに気付いてはいたようだが。なぜか驚いたかのように少し目を見開いていた。


 こっちを見ているのかと思いドキッとするが、自意識過剰と思い自分を落ち着かせる。


 しかしどうやら、自意識過剰ではなかったらしい。


 蓮川は、自分の周りにいたクラスメイトとの話をそっちのけで俺の方へとまっすぐに歩いてきたのだ。少々早歩き気味に。


 彼女が俺の前まで来ると、頬を少し赤く染めて眩しいような笑顔を俺へと向けてくる。


 正直嬉しくはあったが、周りの男子からの嫉妬の視線はすさまじいもので、それだけで人を殺せるのではないかという殺気がとんでもなく痛かったし、悪寒が背中を走っていた。


 そのせいか、俺の表情は嬉しさからくる笑顔と、多くの殺気にさらされている緊張感から変な表情になっている感じがして少し心配になった。しかし、彼女は気にしていないどころか俺の表情には気づいてはいなかったようだ。顔を少し下げて、うつむきがちになっていたので見られてはいなかった。


 『よかった…』と安堵し、蓮川に気付かれないように小さく息を吐いて表情を引き締める。それでもやはり口元が緩んでしまうのは仕方のないことなのだ。そう!仕方がないのだ!


 改めて蓮川を見る。蓮川はなにやらもじもじして俺に何か言おうとしてはやめてを繰り返していた。その姿に俺は頭を撫でてやりたくなる衝動に駆られるが、グッと我慢する。


『あの!』


『う、うん。何かな?』


 ようやく絞り出したように発せられた声は思っていたよりも大きく、驚いて少し焦るがすぐに自分を落ち着かせて平常心を保たせる。


『私を……覚えてますか?』


 恐る恐るというか、少し緊張しているのか声が少し震えていた。


 俺が先輩だから緊張しているのだろうかと思ったが、どうにも違うように感じる。もっと別の何か…


『…知り合いなのか?』


 真人がそう聞いてくるが、俺には彼女と以前に会った記憶はない。俺が覚えていないだけかもしれないが。俺は少なくとも記憶力はいい方なので、接点がなかっただけで見たことがあるというのであれば覚えているはずだ。これだけ魅力的な少女なのだ、一目見ていれば忘れるなんてことはないはずなのだ。


『えっと、蓮川藤乃さん…だよな?俺の事知ってるのか?』


 名前だけは事前に真人から聞いていたので知っていた。しかし、もしかしたら会っているかもと思い蓮川に聞くが、返事の代わりに『ガーン!!』という効果音が聞こえてきそうなほどの勢いで落ち込み始めてしまった。微妙に涙目だったようにも見えた。悪いとは思ったが泣きそうな(涙目ではある)表情にちょっとキュンとしてしまったのは秘密だ。


『あー!何泣かしてんだよ努!』


『え!?いや…えぇ!?』


 あまりの出来事に困惑していると周りからの殺気がさらに強くなったように感じた。本格的に身の危険を感じ始めたその時。『よし!!』という声と共に勢いよく立ち上がる蓮川。その表情は吹っ切れたというような感じで強い意志を感じるような表情になっており、そこには最初に見た花のような可愛い笑顔もさっきまでの弱々しい雰囲気もなかった。彼女の今の雰囲気は、何かを決意したような感じに燃えているように見えていた。その雰囲気に俺だけでなく、周りの生徒も一歩引き気味になっていた。


 なんというか……コイツもしかして意外と変な奴なのかと思った。表情コロコロ変わるし、さっきまで落ち込んでいたかと思えば急に元気になるし……ドウナッテンノ?


 俺の頭は状況を飲み込めずオーバーヒートを起こしかけていた。情報を処理しきれなかった。


『先輩!』


『は、はい!』


 力強い呼びかけに思わず敬語で返事してしまったが、まともに働かない今の俺の頭ではそんなことを気にする余裕などない。


『私、生徒会役員選挙に立候補します。そして、必ず当選してみせます!』


『お…おう、そうか。目標があることはいいことだと思うぞ。頑張りな』


『はい!頑張ります!』


 そう言って、蓮川は自分の席へと戻っていった。その後ろ姿は、まるでこれから戦場へと赴く兵士のごとき熱気があった。


『『『………………』』』


 俺を含めた蓮川以外の全員が沈黙する。先ほどまで騒がしかった場所とは思えないほどに静かになった教室は、風の音や時計の針の音がしっかりと聞こえるほどに静まり返っていた。


『……もどるか』


 誰が言ったかはわからないが、その一言を切っ掛けにゆっくりとその場にいた全員が自分の教室へと戻っていく。


『なんか、変わったやつ……だったな』


『……ああ』


 その時の気分を例えるとするならば、目隠しと耳栓をして台風に自ら突っ込んでいってしまったような……そんな気分だった。ようするに『よくわからん』ということだ。


 俺と蓮川の出会いは、ある意味で俺に強い衝撃を与えるものだったのでよく覚えている。その後、生徒会選挙で本当に当選してしまい更に俺を驚かせてみせた。


 俺と蓮川が出会ってからの五年間、本当に色々とあった。俺自身、完璧と言えるような人間ではなかったので蓮川に助けられる場面がしょっちゅうあった。時には、普段人に見せないようにしていた泣き顔も見られたりしたっけなぁ、はずかしいぃ!


 今思えば、蓮川の事は出会った頃から気になる女子だったんだと思う。ただ、最初は気になるってだけだったのが、一緒に過ごしていくにつれてその気持ちが大きくなっていって、「気になる」から「一緒にいたい」と思うようになったんだ。それに気づけたのが死ぬ直前だというのだから笑えない。


 俺は蓮川藤乃が好きだ。でも、もうそれを伝えることは出来ない。


 それは、俺が死んだからというわけではない。いや、死んだら伝えることなんてできないんだからできなくて当然なのだが。今の俺は゛生きている゛のだ。


 何言ってんだお前と思うだろうが最後まで聞いてほしい。


 確かに俺は、上空何千メートルって高さから落下して見事に爆発四散した。多分その落下地点を見れば綺麗な赤い花が咲いていることだろう。


 しかしだ、俺は今生きている。何故なら……





「転生しちゃったぜ☆」





 ……ということだ。すまん、俺も気持ち悪いと思った。



お疲れさまでした。

まだまだ読みにくいだとかあるかもですが、これからも勉強していくのでよろしくお願いします。


次の投稿も長くなるかもですが気長にお待ちください。

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