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第4話 大食い妖精
「ガツガツガツ・・・」
こ・・・
この妖精・・・
意外に、なんでも食う・・・
「おかわり!」
「すでに、人間一人の一食分だけど・・・」
執事の女性シープが、顔を引きつらせている。
「助けてくれてありがと~・・・
私、チャム!」
「僕は、ザマア・ミロ。
シーナ姫にここを任された者だよ。」
すると、チャムと名乗った妖精の表情が変わる。
「あのシーナ姫に領主を?
すごい!
ちょちょいのちょい!」
チャムは、なにやら呪文(?)を唱えると、手の中から種が現れた。
「これね。
「アノ樹」の種。
姫様から、渡すように言われてたんだっけ。」
「「早く言え!」」
僕とミクは、同時にツッコんだ。
「アノ樹ってのは、必ず領地の中心に植えるもんなの。
悪い奴らは、アノ樹を絶滅させようとしてる。」
ん?
「奴隷苦っていうの!
ヤツは、領主様やみんなが努力して創った街や畑を焼いちゃう、悪いヤツなんだ!」
奴隷苦の話が出ました!