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第3話 フェアリー?
とりあえず、金属加工の窯をつくるために、粘土をこねる。
農戦士コンバインで。
意外に器用だ。
「週末までに、やっておかんと・・・」
鍛冶作業場の建設が一段落したころ・・・
「ザマア!
ロボットの一隊が、森を焼いてる!」
「なんだって!?」
コンバインで急行すると・・・
相手はなぜか、蜘蛛の子を散らすように逃げていく・・・
炎上した樹を伐採し、水をかけて鎮火・・・
「なんてことしてくれる・・・
って・・・」
焼けた樹の枝に引っかかるように、小さい人間のような・・・
「これ・・・
フェアリー?」
ミクが、「フェアリー」を掌に乗せた・・・
「なんでもありだなこの世界・・・」
僕は、コンバインで使う農具をどうやって揃えようか考えつつ、帰路についた。
「ねえ!
フェアリーって何食べるんだろ?」
呑気に、ミクが聞いてくる。
「うーん・・・
ファンタジーだと、花の蜜とか・・・」
とにかく、介抱しよう・・・
それと、森を焼いていたやつらは、何者だろうか・・・
お待ちかね?のフェアリーです。