第2話 これって・・・
「いつも、「ザマア・ミロ」って呼ばれてたけど・・・
ホントに「ザマア・ミロ」になってしまった・・・」
僕、観盧座馬は、「ザマア・ミロ」子爵にされてしまった・・・
「ここ・・・
いい土だよ!」
ミク・ミロに改名された実玖が、土をぺろっとなめて言う。
「って・・・
農戦士の倉庫兼農具置き場と、ちょい大きめの家しかない!」
そう・・・
つまりは・・・
「後、支度金と当面の生活費・・・
RPGの勇者かよ!」
裸一貫なのだ。
「いいんじゃない?」
言うとミクは、鍬をふるって畑を耕し始めた。
何気に適応力があるんだよなコイツ・・・
「ちょっと待て!」
僕は、倉庫に入って農戦士コンバインに乗り込む。
どういうメカニズムなのかはわからないが、「農業力」という人間から発現する力をもってして動くそうだ。
「これで、開拓や農作業したほうが速いんでね?」
僕は、近くの河を見た。
「そうだ・・・
用水路掘るか・・・」
「でも、それに向いたスコップないよぉ~」
ミクが、叫んだ。
「んとね・・・
お姫様がくれた冊子にね。
見習いの鍛冶屋さんが明日来るって書いてあるよ。
後、必要なものの注文を受け付けてくれる人が、週一で来るって!」
ご都合すぎないか?
いや!
フルに使わせていただこう!