第23話 トット
「なんだここは・・・」
単身、ザマア領に侵入した男トット・キネスは、たくさんの農戦士や農耕機が、領主館通りを歩いていることに、驚愕していた。
ファムが、もう「街の木」と化している、「アノ木」に肥料をやっていた。
「あの妖精は、ザマア・ミロの妖精!」
ファムは、作業を終えて、一軒の商店に入っていく。
しばらくたって、飴を大量に抱えて飛んで行った。
「ぐはあッ!
この領は、妖精すら飴を大人買いできるほど発展しているのか!」
トットは、頭を抱えた!
しかし・・・
それを、鍬をかついだ農夫たちが見ていた。
妙におしゃれな服装だ。
「誰だべ。」
「ぼろっちい格好だべな。」
「この領じゃ、ボンビーでももっといい恰好してるべ。」
「こいつ・・・
今、領主様を目の敵にしている、奴隷苦っちゅう悪モンの手下かもしれんべ。」
やがて・・・
「どこへ連れていく!?」
農夫たちに、簀巻きにされたトットは、彼らに運ばれていた。
どこに?
「そりゃ、領主様の家だべ。
これ以上は、女王陛下の信任を得て、忙しく働いてるザマア様の手を煩わせちゃあ、ならんべ。」
怪しすぎて、ミロ領の農夫たちに捕縛されて、連行されているトットだった。




