第11話 農戦士マツ・タケル
さて・・・
ザマア領に、マツタケ栽培のプロフェッショナルがいる。
武 松こと「マツ・タケル」だ。
「まったく・・・
あの観盧 座馬ばかりか一寸 兵器までもがこの世界にいるんだもんなあ・・・」
マツ・タケルは、農戦士マッシュ・ルームで巨大なリヤカーを曳き、歩き出した。
「ま、あいつも手広くやっていて、けっこう儲けているようだし・・・
こいつをヤツに納めて高く売ってもらうか。」
ほくほくの笑顔でマツ・タケルは、ゆっくりと進む。
「豊作だな!
マツ・タケル!」
酒を飲みながら、領主が板についてきたザマアが上機嫌で言った。
「まさか、お前ばかりかチョット・ウェポンまでこの世界にいるとは思わなかったぞ!
マツタケしか能のないオレを拾って、姫に紹介してくれなきゃ、路頭に迷ってたし!」
「とは言っても僕は、純収入を領地経営に廻して、後は全部お前の取り分にしてるんだけど。」
ザマア領での収穫祭・・・
麦、豆、米・・・
野菜各種・・・
そしてマツタケ・・・
ザマア領は、どんどん豊かになっていっている。
「他は、奴隷苦にやられているみたいだ。」
「ああ。
そのために、チョット・ウエポンには王都に行ってもらった。
今頃、農戦士の運用について姫に奏上している頃だな。」
傍らでは、ファムがこんがり焼けたマツタケをかじっている。
「なんだろう・・・
フェアリーってな、もっと違うものを食べる印象があったが・・・」
それを聞いて、マツ・タケルを睨むファム。
「偏見言うな。」
秋は、深まっていく。
松茸の勇者、見参!




