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ガール・オブリビオン  作者: カズ@るねす
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閉ざされた世界に手を差し伸べる

世界はいつも変わらない。

雲は止まることなく進み太陽は大地を照らす。

そして人類もまた時の流れに身をまかせ新たな生命を生み出すも、生命を断つ者もいる。

退屈で息の詰まりそうな程に過酷で先の見えない道を進む社会の歯車。

いつかこんなつまらない世界を変えてくれる人がいないか、と願う者も少なからずいた。


そしてこれは今を生きる人々の少しばかり先の話。

2150年、何もかもを制限された自由を禁じられた世界に身を投じた男の話。



-2023年-


「ついに完成しました!タイムマシンを作り上げましたよ!! 」

都内某所にて開催された近未来博覧会にて展示された1つのタイムマシン。

ここから悲劇が始まった。

当時、メカニックアシスタントを務めていた1人の女学生は実験台とされタイムマシンに乗ることを強いられた。

仕方なく苦笑いをしながら乗り込むと機械は動いた。

「設定は2150年のここ、東京ね! 」

白髪混じりの機械製造主の博士は機内にあるボタンをゴチャゴチャ触りだした。

「えっ、ちょっとまっ! 」

何かを言う間もなく時は動いた。


そして彼女はずっと先の未来へ飛ばされた。


-2150年-


彼女は苦悩していた。

聞かされていなかったのだ、帰る方法を。

しかも見るからに着いたところは東京ではなかった。

確かに高層ビルやファミレス、コンビニなどが並び都会感はあったものの東京ではなかった。

標識には「北海道 」の文字。

すぐさまコンビニへ立ち寄り店員に尋ねた。

「ここはどこですか??あと東京までどう行ったらいいですか!? 」

すると店員は地図を広げてくれた。

だがその地図には驚きを隠せない程に変わっていた。


北海道が青森と繋がっているのだ。間に海も無く、キッチリと。

更に四国や九州、沖縄までもが繋がり日本列島は一つの大陸と化していた。


この未来で彼女は新しい記憶を記す。

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