主人公異世界の神秘再び:隊長公然の秘密
長らくお待たせしました!
頭の中では出来てても、実際書き記すのは大変ですね…拙い文章ですが
少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
時間はかかっても、未完で終了はしません❗
ぼそぼそと小声で話し合う声が聞こえる
「・・・でわ、命に別状はないのだな?」
「えぇ、魔力の使い過ぎでしょう、ほか外傷も見当たりません」
ゆいは覚えてないかもしれないが、風を操るということ自体をすでに創造していたため
具体的な命令がされなかった力は余計な魔力を使ってずっと風を維持していたための魔力切れであった。
「・・・あれだけ、大型の竜に囲まれていて外傷なしとは、確かに血の匂いはしてなかったが」
「お話どおりであれば奇跡のようなことですな」
「あぁ・・・」
この娘が言っていた事が脳裏に過る、
「野生の竜が、それも大型の竜が三匹もただの娘に懐くなど・・・」
「何かおっしゃいましたか?シュバルツェン殿?」
「いや、アルノ医師わざわざご足労ありがとうございました、部下に送らせますゆえ」
「いやいや、いりませぬよ、歩いてすぐですので」
「しかし」
「いやはや、それにしても竜騎士隊第二隊隊長殿がこの老いぼれに検診を頼むほど大切な娘さんができるなど、
これから楽しみですなぁ」
「?!いや、アルノ医師この娘は!」
「いやいやいや、大丈夫ですよ、誰にも言ったりはしませんて、ほっほっほ」
「ちがt「ほっほっほ~」
バタン:勝手に決めつけ出ていかれてしまった・・・
「・・・・」
「はぁ・・・」
なぜ年寄りは話をきかぬのだ!
「・・・・ねぇ?」
「おうわっ?!目覚めたのか!」
「ここどこ?あなた誰?私は・・・」
ゆいでっす★!私はわかるよ~ちょっとノリで言ってみたw
「記憶が!?」
「いや、記憶はあるよ」
自分完結で話を進めるゆい
「は?!・・・ある、のか?」
「うん、でもあなたは誰?ここはどこ?」
「やはり記憶が?!」
「いやただ単に知らないだけでしょ?」
「あ?あぁ、そうか・・・お、私の名前はシュバルツェン・レィル・ファストローゼン」
「しゅ しゅヴぁるつえん?」
なんだ?合ってはいるのだが何故か・・・
「・・・」
「うそうそ、シュバルツェンでしょ?」
言えるのでわないか!
「つっ、そうだ」
「じゃ、ツェンね」
「な?!なぜ略す!」
「え、だって言いにくいし~で名前はわかったけどあなたは誰?」
「お、私はローディエル王国竜騎士隊第二隊隊長の」
「隊長!?隊長といえば!私を連れてきただろう少年隊長は?!
あの人の話を全然聞かない奴!はっきり言ってやらないと気が済まない!!」
「・・・私だ」
「は?」
「お前を連れてきたのは私だと言った。」
「は?私が言っているのは少年t「騎竜中は高速飛行実現の為身体能力維持にて体重軽減のためにあの姿なのだ」
異世界不思議事情アゲインか・・・
「わかった、あんたがあの少年なのね?」
「そうだ、少年と言うな」
今はどう見ても私と同じぐらい三十前後の青年から男性って感じだけどさっきまでは中学生。。。
「そう、ま、わかった、私をあの子たちのところへ連れて行って」
「あのこ達とは・・・」
「あのドラゴン達!」
「ど?どらごんとは?竜のことか?」
「そう竜!早く!!!<ってドラゴンは通じないのか(ブツブツ)>」
「は?何をいう、竜などとっくに巣へ戻っているはずだ結界内には入ってこれんしな」
絶句するゆい
「それより!貴様には確認が必要なことがいくつかある、
まずあの大規模魔術の使用は貴様で、竜達から逃れるために行った、でよいか?それと
先ほどはあまり追及できなかったが、ニホン?とはどこの部族だ?」
ツェンの話など聞いていない主人公、茫然とするゆいに気づかず話続けるツェン
後でわかることだがツェンはこの時
この世界にもいくつか国がある、が国自体に属さず
草原や森、空地(くうち:空に浮かぶ大地)に住む少数部族もあり
ゆいの日本という発言もそのうちの一つと思っているのだった。
・・・あの子たちとはもう会えないの?・・・・そ、
「そんなぁ・・・」
ぽろぽろと泣き出すゆい
「なっ!なぜいきなり泣く?!」
「くっ、んなの決まってるでしょ!初の異世界初のファンタジーでキラキラしたあの子たちがいたから!
アオトがお腹に寄りかからせてくれてエンジュが鼻先でつついて遊んで(遊ばれて)くれてギンレイが可愛い声で鳴いてくれたから!
(ちょっと言っててエロい発言か?)」
のどに息が詰まるゆい
<だから私はパニックから少し落ち着けて冷静になれたのよ!何もなくただ浮いてくしかなかった私を
引き止めて傍にいてくれたこの世界での初めてのぬくもり!!それをこの馬鹿どもが!!!>
内心その他お見せできない汚い言葉で罵倒する主人公。
<なんで勝手に引き離してくれてんだごるぅあぁ!>
「なんで勝手に!」
と、いきなり力強く抱きしめられた
「落ち着け!」
びっくりして涙が止まるゆい、しばらくそのままであり
ゆっくりと顔を上げると、緑の瞳に赤茶の髪のイケメンが、、、
「その・・・」真っ赤な顔を隠したくてうつむくゆいにそっと腕をはなし
「落ち着いたか?」
「う、うむ」変な返しになった!
「でわ、竜達のことは後で確認しよう」
「え?!確認してくれるの?いるかどうか?会えるの?!」
「真実竜達がそのような行動で傍にいたのであれば、イレギュラーな対応が必要かもしれぬしな、とにかく
なぜそのような状態のきさ・・・」
不意に黙り込んだツェンを不思議そうに見上げるゆい
「なに?」
「・・・名は?」
「え?」
よく聞きとれず問い返すともう一度
「名前は?」と聞かれ
「あ、私?私はゆい!<あ、とりあえず名前全部知られたらヤバい云々があるとまずいし下の名前だけで。。。>」
勝手な思い込みで苗字含め知られるとまずいと思う事はしつつも名前は教えてしまう主人公であったが、あながち外れてはいない
事は後々わかる。
「では、ユイ、なぜそこまで竜が懐いている状態であんな術を?」
「あ、ファイヤーボウル?あれは~できるかどうか試したらできちゃって、破棄方法に困って上になげちゃった」
茫然とするツェン
「なげちゃった・・・・だと?」
「うん、ははっ」
「笑いごとでわない!大体なぜそんなことになる!?どこで魔術を学んだのだ!そういえば属国がニホンとかいってたが
そんな国も部族も聞いたことがない!どこの地域の部族だ!」
「あ~多分この世界じゃないかな?」
「は?」
「私の国は地球とゆう星の島国でニホンという国、んで私の予測ではここは異世界!」
「なっなん?!ユイっお前は流人か!!」
「竜人?いや人だよ私?」
「違う!いや何を違うかは解らんが!他の世界から流れてくる者のことをりゅうじんと呼ぶのだ。」
流人は稀に他世界から現れ、その多くが不思議な力を持っていることで良くも悪くも保護対象だ、
大陸では発見次第その国のトップが後見につくことになっている。そう大陸内のどこの国でも一貫して決まっている。
ツェンが、これは面倒なことになった・・・と頭を抱える横で
「またアオト達と会える!せっかく竜と仲良くなれたんだし、ファンタジーではやっぱ竜の背に乗らなきゃ!
乗って飛ばなきゃね~!さっきのはノーカンで!一人でさっそうと~」
ゆいはアオト達とまた会える可能性にわくわくしていたのだった。
感情の振れ幅が広い主人公であった。