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最高の1日が

今回から新しい作品を書きます。

今までの作品と比べると、1話1話がそこそこ長くなっています。

今回はあまり変化はありませんが、次回以降は多くなりますよ。

・・・夏の日のくっそ暑い日、こんな日に外に出るとかマジあり得ねぇ。

何で俺はこんな暑い外を歩き回っているのだろうか。

まぁ、最新のFPSを買うためには仕方ないんだけど。


「あぁ、松岡まつおかさんところの光輝こうき君、どうしたの?」

「いや、最新のFPS入荷してるかなと」

「えふぴぃえす?」

「あっと、インターナショナルウォーズ2だよ、前に言ったよな、おばちゃん」

「あぁ! あの予約してくれてた奴だね! 大丈夫、ちゃんと取ってるよ!」


近場にこういう駄菓子屋なのにゲームを取り扱ってる店があると便利だな。

ちゃんとゲームの予約も出来るし

最新版のゲームを並ぶことなく買えるのは楽だし嬉しいもんだ。


「はい、これだね、8630円だよ」

「ありがとう、とりあえず9000円から」

「はい、これお釣りね、また来てね、光輝君」

「あぁ、新しいゲームが来たら来るよ」


ついに手に入れたぞ、インターナショナルウォーズ2,FPSの中で最凶難易度の作品。

弾丸が落ちたり、風に影響されたりすることは無い狙撃システムは楽だが

その代わり跳弾を使わないとまずクリアも不可能!

更に3回以上の跳弾もあると言う異常な高難易度を誇る作品!

今まで数々のFPSを狂ったようにやって来た俺が唯一

ソロプレイでコントローラーを投げそうになった最高レベルの作品だ!

クリア出来た奴はきっと俺くらいだよな、ネット見たときも評価最低だったし

こんなのムズすぎだろカス、とかの米も沢山あったぜ。

そんな様を見て、俺だけクリアしてやったぜ! みたいな喜びは最高だった!

今回は絶対に速攻クリアをして、ネットとかにその動画上げてやる!


「ふふふ、どんな感じか楽しみだな!」


早速家に帰ってこのゲームを起動してやるぜ、速攻クリアだ!


「ワン!」

「うお!」


い、家の近くに居る飼い犬か、クソ、いつも俺がここを通る度に吠えやがって!


「うっさい! この犬!」

「ワン!」

「んなぁ!」


え!? ま、マジ!? この犬、首輪で繋がれてないじゃないか!


「ワン! ワン!」

「ちょ! おま! 待て! 来るな! 来るんじゃねぇ!」


やっべぇ! 噛まれるぞ! 走るのは得意じゃないが逃げるしかない!

俺は追いかけてくる犬から必死に逃げる為に道路の方まで走って行った。


「うおお!!」

「ワン! ワン!」


そして、俺が道路まで出た瞬間だった。


「ぬわぁ!」


俺は思いっきり足を引っかけてしまい、思いっきり転けてしまった。

そして、道路の目の前にある少し出っ張ってる場所に思いっきり頭を強打した。


「いつぁ・・・」


とんでもない激痛が俺を襲う、そして、意識が朦朧としてきて意識を失った。

そして、次に目を覚ましたとき、俺は空を飛んでいるようだった。


「へ?」


下の方で自分の姿のような物が見えている

その俺らしき物は頭から大量の血を流していた。

だが、ゲームの袋はがっちり掴んでいる…

いや、それは良い、問題はなんで俺が見えるのかだ。


「な、なんだ!? ど、どうなってる!?」


俺はその状況がさっぱり分からずに、酷く動揺してしまった。

そんな時、何処からか哀れんでいるような声が聞えてきた。


「いや、うん、なんというか、あれだね、本来まだ長生きするはずだったのに

 犬に追いかけ回され転けて死ぬなんて・・・哀れだよね」

「誰だよ! こんちくしょう!」

「あっと、神様かなぁ」


その声がする方を見てみると、かなり光っている人のような姿をした奴が見えた。


「いやぁ、可哀想だね」

「可哀想だね、じゃねぇよ! なんだよ! え? なんで俺こんな事に!?」

「死んだからだよ、転けたときに頭を強打して

 …その、可哀想だし転生させたげるよ?」

「同情はいらないんだよ! 俺は、最高のゲームを楽しみにしてたのに! 

 どうしてこんな事に! 

 ていうか! お前さんもなんかテカテカしてて眩しいんだよ!

 そもそも同情すんなやぁ! 

 どうせ死ぬなら女の子とイチャイチャしている状態で死にたかった!」

「い、いや、その、折角転生させてあげようって言ったのに、そんなぼうげ」

「うっさい! このテカテカジジイ! 禿げた頭が眩しいんだよばぁか!」


・・・いかん、怒りのあまり自分でもなんて言っているか訳が分からないことに!


「ふ、ふふ、言ったな、神の逆鱗に触れちゃったな

 …ゆるさんぞ! もう怒ったし! もう優しいことなんかしないし!

 そんなに女の子とイチャイチャして死にたいなら叶えてやるよ!」


え? あれ? 暴言吐いたのに俺の願いとかを叶えてくれるわけ?

何? この禿げツル神様結構優しい? いや、そもそも、死ぬことかくて。


「な、なんだぁぁ!」

「精々! 神の逆鱗に触れたことを後悔するんだな! 死ぬまで悔しがれ!」

「は? な、なんじゃあぁああ!!」


訳が分からないまま、再び周囲が暗くなり始めた。

そして、再び目を覚ましたとき、俺は誰かに担がれている状態だった。


「・・・?」


そして、訳が分からない状態のまま、少し経ち、俺は箱の中に入れられ

何処かに運ばれて居るようだ。

…真っ暗だ、何も見えない…うぐぅ、寒い

さっきまで夏だったのに、何でこんな…

う、うぅ…なんだ、また意識が朦朧と…

寒すぎる…どうなって…俺がそんな暗い空間と意識の中で寒さに凍え

意識を失いそうになった時、突如目の前が明るくなった。


「また捨て子…可愛そうに、あ、ごめんね

 雪が付いちゃってる手袋で触られたくないですよね」

「あぅ…?」

「はい、寒かったよね、うん、大丈夫よ、先生はあなたを捨てないから」


うぅ、暖かい手に抱きしめられて、俺は意識を失った。

きっと、暖かい手に抱きしめられて、安心したからなんだろう・・・

次回から、本格的に異世界での活動が始まります。

因みに、ヒロインは4話から登場しますので、お待ちください。

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