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森の賢者さま  作者: 山原望
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俺、不幸。

赤森良仁は不幸であった。

どれ位不幸かと言えば、結婚二年目の妻が不倫しているのが偶然発覚し、親族を巻き込んだ大騒動に発展した位に不幸である。本当に不幸なのは妻の浮気が事実である点であろう。

違うの、本気じゃないの、愛しているのは貴方だけ。

テンプレートな言い訳をする妻と、何とか収めて欲しいと懇願する義母、二人を纏めて怒鳴りつける義父に旦那さんにも問題あったんじゃないのと説得をしてくる妻の親戚連中にHPをゴリゴリ削り取られた。幸い義父が申し訳ないと頭を下げてくれ、慰謝料と嫌がる妻に離婚届を記入させてくれた。半分魂が抜けかかりながらも両親の知り合いの弁護士に依頼し、間男からも結構な額の慰謝料を得ることができた。

といっても幸せだと思っていた家庭はもう戻らない。八ケタの額が振り込まれた通帳を見ながら良仁は思った。そうだ、山奥でひっそりと生きていこうと。

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