最後のテープレコーダー
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:最後のテープレコーダー
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
この事件があって数週間後。
男はうまく身を隠し、アリバイも作り
警察の手を逃れていた。
男はもともと天涯孤独の様な身で友達はおらず
両親も早くに他界していたことから
事件が発覚するまでに
かなりの時間が掛かると想定された。
そして男はそれを
隠れ蓑に使おうとして居たのだ。
けれど或る時から奇妙な現象が起きる。
(男の自宅)
「…ま、まただ…。誰だ…誰なんだそこに居るのは!」
男は自分の部屋に居ながら
隣の部屋に誰か人の気配のようなものを
感じるようになった。
リビングから寝室へ行き
寝室の中をくまなく探す。
すると…
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
「な…、なんだこれ…」
喋り声がはっきり聞こえたかと思えば
あの時の会話。
自分と、自分が殺した彼女とのあの時の会話が
カセットテープにちゃんと録音されていたのだ。
男はすぐそのカセットテープを手に取り処分。
でも数時間後また…
「くそお!なんだこれ!!」
次はリビングにそのカセットテープが。
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
次は風呂場に…
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
同じカセットテープが。
(玄関)
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
(郵便受け)
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
(ガレージ)
「お前が悪いんだ…お前が浮気なんてするから…!」
彼女「や、やめて…やめてぇえぇ!!」
「このやろう!!」
彼女「ぎゃふっ!!」
「ど、どうなって…やめてくれえええ!!!」
証拠は消さなきゃならない。なのに…
男は今、耳栓をして独房の中に居る。
でもそこはまだ刑務所ではない。
警察が来るのは時間の問題か。
男は生気を無くした顔で1点を見つめ続けた。
ついには夢の中にも
そのカセットテープが現れる。
スマホの画面の中にも現れる。
天井付近にも現れる。
空気の中にも現れる。
街を歩いて居ても
そのカセットテープが必ずどこかに落ちている。
記憶の中…心の中…
男は自分の記憶と心を消そうと躍起になった。
それを消すにはアイデンティティを消す必要が…?
そしてその男は居なくなったらしい。
でも警察には簡単に見つかった。
(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!
お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=bxXwNV01it4
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
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