表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
臆病な勇者と最狂の白魔導士  作者: 掘りごたつ
1/1

ある日の光景

 手の震えを誤魔化しながら、勇者は肉塊と対峙していた

 僅かでも隙をさらそうものならば、たちまちに肉塊は肉片と化し、勇者はその命を落とすだろう

 「いや、落としませんからね?」

 あきれた顔で勇者を眺める声の主は、まな板の上を人差し指で指し示す

 「すでにただの肉塊ではありませんか」

 そう、確かにぱっと見ただけでは、まな板の上のなんとやら。この肉塊の運命は調理されるほかにないだろう。相手がこの俺でさえなければ・・・

 「こ、このまま料理に放り込むというのは?」

 「ルナ様の皿にだけ肉が入らなくてもいいとのことでしたらかまいません」

 選択肢があるようで、その実取れる選択は一つしかない

 再び肉塊に向き直り覚悟を決めたルナは、勢いよく包丁を振り下ろすのだった

 その包丁で指を切りかけたのはいうまでもない

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ