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Premise.01
「人体とは、魂の入れものである」――かつての人類は、こう考えていた時期もありました。
こういった思想は古王国時代のエジプトに始まり、伝播、あるいは別の地域で―仏教やヒンドゥー教、古代ギリシアの宗教思想、宗派にもよりますがイスラム教でも―似たような思想に至った例も見られたりします。
では、人体という器から出て行ってしまった魂というのは?
それらは一体どこへ行くのでしょう? 再度別の人体へと舞い戻る? はたまた、そのまま消えてしまったり?
或いは、別の器に押し込められてしまったり?