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『最高戦力』


 「……サキュバス」

 

 少し離れたエレベーターの中からぷよぷよと出てくるピンクのスライム。


 この化物がアビに重傷を負わせた張本人だ。


 「どうやら、魔眼をちゃんと解いてくれたみたいですね……もっとも、あれだけの重傷なら解除されるのは時間の問題だったのでしょうが」


 『____!』


 ユキに気付いたサキュバスは2つに分裂する。


 「させません!」


 ユキの長杖から放たれた蒼い炎は龍の形になって2つを飲み込んだ。


 ____だが


 「…………!」


 龍は中から“斬り裂かれ”火の粉になって周りに散っていく。


 「やっぱり……その“2人”ですか……」


 今もっともユキが戦いたくない相手……いや、敵に回したら誰もが絶望する相手だろう。


 『__』


 『__』


 サキュバスは『リュウト』と『ヒロユキ』に変身したのだ。


 「当然、私の事を見てるんですよね、ピリオド」


 だがユキは絶望しない。


 それ以上の絶望を知っているから__


 「【ファイアーウォール】」


 『__』


 ユキはアビが言った通路を蒼い炎の壁を作り塞ぐ。


 「あの魔法はアナタ達でも突破は難しく、解くのに時間がかかるでしょう、私が生きている間はそんな時間は稼がせません、行きたいのなら私を殺して行くしかありません」


 『__』


 『__』


 2人の勇者が武器を構える。


 「どうやら、話は出来ないみたいですね……」


 部屋全体の温度が急激に上がっていきユキを蒼い炎の渦が包み込み____





 「【武器召喚】」







 渦が弾け……ユキの姿が現れたその手には蒼い炎を纏う黄金の双剣の姿があった。




 

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