表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら女になっていました!  作者: しぇいく
最終章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

599/644

『__』

 《ヒロユキ達__アオイちゃんゲーム・デスフェニックス討伐後》


 『私と2人っきりになると、どういうことが起こるのか……教えてあげる♡』


 ツクヨミがヒロユキ達を別の場所へ送り、この空間には『アオイ』とツクヨミ、二人だけが残った。


 「……それは是非とも、教えてもらおうかな」


 死を覚悟したツクヨミ。


 だが__


 『な〜んてねっ♪……ここら辺でいいかな?』


 女神アオイは両手をすっと上げ、争う気がない仕草を見せた。


 「…………そうやって隙を作ろうったって、無駄だよ」


 『あれれ? 本当に戦う気はないんだけどなぁ?』


 「信じられないね」


 『キャハハッ♪じゃあ、面倒だから彼らにも来てもらおっか♪』


 「……彼ら?」


 そう言った瞬間、『アオイ』は亜空間から何かを取り出す。


 そこに現れたのは――ぐるぐる巻きに縛られたジュンパクとヒロユキだった。


 「!?……さすが、女神……僕程度の世界じゃどうにもならないか……」


 『そ♪だからね、あなた達を殺そうとすれば、いつでも簡単に殺せちゃうの。そんな私がこうして両手を挙げて“降参”してるんだよ〜? ちゃんと言うことを聞いてくれる? ……じゃないと、本当に殺しちゃうから♡』


 「……降参してる割には、随分と怖いこと言うね」


 『フフッ♪』


 アオイがひょいっと指を振ると、二人を拘束していた糸はほどけ、自由になった。


 「……今度はあんな真似をするな」


 「そうだよ、逆に驚きすぎて反応が遅れちゃうんだから」


 「……ごめん」


 『は〜い♪ じゃあ――ヒロユキくん♡』


 「……何だ?」


 ヒロユキは呼ばれたものの、武器を構えずに警戒の視線を送る。


 『感動の対面――あとは二人でごゆっくり♡』


 「……」


 __________


 ______


 __


 視界が揺らぎ、次に彼が立っていたのは――グリードにあるはずの自分の家の前だった。


 曇天の空。薄暗い街並み。

 家の窓からは、リビングにだけ明かりが漏れている。


 「……現実、か?」


 もはや何が現実で、何が幻なのか分からない。


 「……」


 ヒロユキはゆっくりと玄関を開ける。

 すると――いつものように、魔法でスリッパが目の前にふわりと飛んできた。


 「……」


 リビングへと続く軽い扉を開けると、そこには――


 「おかえりなさい、ヒロユキさん」


 「……ユキ」


 ソファに腰掛け、いつもの可愛らしい部屋着姿でこちらを見上げるユキがいた。






 

 









 






 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー 小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ