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異世界転生したら女になっていました!  作者: しぇいく
第九章

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リュウトvs『女神アオイ』

 《ステージ 『幸せの場所』》



 『おめでとう、リュウト♡』



 ……一瞬だけ視線を横に流し、すぐに前へ戻した。



 俺の隣にいるのは――勇者であり。

 俺の好きな人であり。

 この世で最も美しい女性であり。



 __そして『女神』



 その顔を見続ければ、その美貌に呪われてしまう。



 「……どうしてこんなことをしたんだ」



 俺は正面を見据えたまま問いかける。


 『ふふっ……』


 くるりと回るとアオイは純白のウェディングドレス姿になる。


 そのまま神父様のいない前を向き、リュウトの質問に答えた。


 『私は悪の象徴――女神。殺しを楽しんでいる。それのどこに疑問があるの?』


 後ろから見れば新郎と新婦の様だ……


 「……ある」


 『……』


 「もし殺しが目的なら、俺たちが成長する前に消せばよかった。お前の力なら、魔王どころか世界ごと潰せるはずだ。……なのに俺たちは生かされてきた」


 『……』


 「【アオイ】のこともそうだ。お前なら、いつでも人格を乗っ取ることができたはずだ」


 『……』


 「……推測だが、お前は――」


 そこで、アオイが割って入るように口を開いた。


 『知ってる? 私のエネルギーの源』


 「……エネルギー?」


 『“人の感情”よ』


 「感情……」


 『そうよ、アナタ達の食べ物と同じ……それには様々な味があって、揺れが大きければ大きいほど、甘美で栄養たっぷりになるの』


 「……つまり、お前は普通のエネルギー摂取ではなく俺達の感情を操り“料理”をしていた、と?」


 『ご名答♪』


 「……そうか」


 俺は憎悪でゆっくりと、【黄金のレイピア】を手に握りしめた。

 そんな意味のない事のために、こんなに残酷にみんなを____殺したのか。


 『……………ところで、さっきは何を言いかけたの?』


 「いや、俺の考えが甘かっただけだ。気にするな」


 『…………』


 重く、静かな空間。

 互いの呼吸だけが、響く。


 そして――


 「俺のアオイから出ていけ……女神ッ!」


 『キャハッ♡遊んであげるよ⭐︎メインディッシュ!』



 俺と女神との戦いの火蓋が切って落とされた!


 

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