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伝説の女番長


 「訂正?何の話なのじゃ?」


 「とぼけるんじゃねぇ、あの言い方だと俺が1番よえーみたいじゃねぇか!殺すぞ!」


 「何を言い出すかと思えばなのじゃ、事実、貴様なぞ、ワシが手を下さずとも」


 おめおめと出て来たクロエを串刺しにしようとしたがクロエの次の言葉で止めた。


 「その服、ミクラルの最強喧嘩番長の証だろ」


 背中に“喧嘩上等”


 「…………ほぅ、これを知ってるのか?なのじゃ?」


 「たりめーだ、俺も昔とったからな」


 そう言ってボロボロになっているルカと同じ服を転移させ、ライダースーツの上から羽織る。


 「もしや、ミクラルで過去1回、女がこの服を着たことがあると噂されていた“伝説の女番長”と言うのは……」


 「他が何言ってるかとか、俺の後に誰が着たかなんて知らねぇ……だけどよ、お前がそれを本当の意味で手に入れたのなら、俺がこれを着た意味、解るな?」


 そう言ってクロエは持っていた大鎌を投げ捨てファイティングポーズを取る。


 「クククっ、なるほど……たしかにワシも1番じゃなかったのが気に食わなかったのじゃ」


 ルカもブレードを投げ捨て、同じようなポーズをとった。


 ____その瞬間、ルコサが転移してきてルカに太刀を振った。




 だが____




 「邪魔すんなボケェ!」



 

 「……」


 「……」




 太刀はルカの首スレスレで止まった。



 「こっから先は俺とコイツのタイマンだ、ルコもオリバも手で出したらぶっ殺す!」


 「………………………はぁ……………」


 ルコサの手から太刀は消え、ルコサはため息を一回つくとどこかへ転移していった。


 「悪かったな」


 「フン、言っておくがワシの首を斬ろうとワシは死にはしないのじゃ」


 「んなこたぁどうでもいいんだよ」


 

 「……ッフ……モルノスクール代表のルカ、なのじゃ」


 「中退しちまったがナルノスクール代表、クロエだ」





 「「勝負!」」





 








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