表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
577/644

コンビネーション


 「撃て……」


 既に武器を構えていたオリバルが宣言すると一斉に空中の銃から弾が発射される。


 「のじゃ!?まだセリフの途中なのじゃ!」


 とっさにルカは自分の背中から大きなクリスタルの羽を出して球体になって防御行動にでるが


 「そう来るならこれかな」


 ルコサの魔法陣が変化して粘着性の高いドロドロした液を出してルカの羽にまとわりついていく。


 「ぬ!?甘いのじゃ!」


 だが、ルカの身体に触れた瞬間粘着液は書き換えられポロポロと小さな宝石になって地面に落ちた。


 「なるほど、触れたものの『原子の書き換え』か、めんどくさいなぁ」


 尚も攻撃を続けるオリバルだが、いまいち決定打にかける。


 「どうすんよ、ルコさん」


 「そうだね、オリバが攻撃してる間は防御してるしかなさそうだs____!」


 その瞬間、3人は異変に気づいてその場から飛ぶ……下を見ると3人の立っていた場所は地面から先端の尖ったクリスタルが突き出ていた。


 「前言撤回、あの状態でも攻撃できるみたい」


 「んじゃぁとりあえず、あのクソ硬いのを何とかしねーとな」


 「そう言う事みたい、オリバ、まだ大丈夫?」


 「全然行ける……俺はこのまま攻撃してればいい?……」


 「うん、オリバの攻撃を羽で守ったってことは人間の身体は柔らかいのかな?とりあえず何かヤバいと思って防御したんだと思う」


 「了解……」


 「ただ遠距離から隙が出来たら頼むよ」


 「了解……」


 オリバルは【空歩】を使って見えなくなるまで遠くに飛んでいった。


 「さて、とクロ」


 「あ?」


 「ちょっと試してみるから待ってて」


 「あいよ」


 ルコサは転移魔法を使ってもっと上に行き


 「とりあえず、コイツだな」


 青白く光るランスを召喚して構えた。


 「くらえ!」


 空中で構え思いっきり下に投げたランスは回転しながら後方に竜巻を発生させ加速していき


 「っ!?」


 バリン!とルカの片翼を貫いた!


 「うん!やっぱり神の武器は書き換え出来ないみたい!クロ!」


 「でかした!」


 尚もオリバルの攻撃が止まない中片翼でガードしながら再生しようとしたルカだが____


 「よう、久しぶりに会ったな、クリスタルドラゴン」


 「いつのま__っ!」


 再生しようとする一瞬の隙でルカの横に入ってきたクロエは大きな鎌を振った。


 「ちっ!」


 「ぐぬぬ!なのじゃ!」


 だが、ルカも意地で反応して『クリスタルブレード』を両手に持って鎌を受けた。


 「しぶてーな!くそが!殺すぞ!」


 クロエが思いっきり鎌に力をいれる。


 「(これは、まずいのじゃ)」


 現在クロエの方向からはオリバルの攻撃は来ていないがそれ以外は羽で守っている。

 

 完全防御になっていたはずの方翼は再生したが懐に入られたクロエが邪魔だ。


 さらに


 「俺を忘れちゃ困るんだよなぁ」


 「なのじゃ!?」


 転移してきたルコサの手には青白く光る日本刀が握られていた。


 「勇者が使う武器よりも能力は落ちるけど、それでも神の武器だ」


 ルコサはルカの首をはねようと日本刀を振るが


 「させぬのじゃ!あむ!」


 なんとかルカは口で日本刀を受け止めた。


 「うわぁ、まじ?」


 「ひははら!ほうふふはんほは!」(貴様らもう許さんのじゃ!)


 地面からクリスタルが出る攻撃をルコサはクロエと一緒に転移して避け距離を取る。


 「何やってんだルコ!しくじりやがって!殺すぞ!」


 「いやー……マジごめん」


 次々とルコサ達を串刺しにしようと地面から出てくるクリスタルを避けながら距離を取っていく2人。





 「鬱陶しい!今度はこっちの番なのじゃ!」


 


 


 ルカの反撃が始まった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー 小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ