表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生したら女になっていました!  作者: しぇいく
第九章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

572/644

ヒロの想い

 「……」


 少し遠くで爆発音が響いた。

 やはり、あの程度で倒せるはずがない。


 不死鳥――デスフェニックス。

 クリスタルドラゴンや山亀と並ぶ伝説級の魔物、最初から、これしかないと決めていた。



 【武器召喚】



 俺の持つ、最大にして最強の魔法。


 だがこの魔法には、ひとつ致命的な欠点がある。


 ――使いたい時に、必ずしも応えてくれるとは限らない。


 それでも。

 あの魔神は、わざと俺とリュウトの武器を引きずり出させた。

 つまり、条件さえ揃えば必ず呼び出せる。


 ――兄さん。


 異世界に来てから、もう何年経っただろう。

 寂しいときも、絶望しかけたときも、重大な決断を迫られたときも、ずっと「兄さんなら」と思うことで立ち直れた。

 忘れたことなんて一度もない。


 ……そして、あの時。

 アオイが口にした名前。元の世界で、家族しか呼んだことのない名前。




 もし俺の予想が正しければ――




 「…………兄さん」



 今、行く。



 「【武器召喚――アンリミテッド】!」


 瞬間、黒刀が震え光を帯びて宙へと浮かび上がる。

 俺が手を伸ばすと、それは刃を伸ばし、姿を変えていった。


 握りしめた時、二メートルもの刀身を持つ日本刀へと姿を定めた。

 重々しいはずなのに、不思議と俺の手にはぴたりと馴染み、軽い。



 「……行くぞ」


 俺は、召喚した長身日本刀を構え__





 「【神・斬】」





 振り抜かれた一閃は、この世界の“太陽”を消滅させた。



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー 小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ