諦める訳にはいかない!
「ガッハッ……」
何が、起こった……ですぞ。
「こ、これは」
自分の胸からは棘の先端が出ている。
「な、ぜ……」
装備のチェックも怠っていない、ここで魔法陣が不発などありえない!
「まさ、か!」
キールを見ると、目には『レオの紋章』が浮かび上がっていた。
「魔眼……」
「やはり、存在は知っていた様だな」
注意を払ってか、それとも勝負がついたと思っているのかキールとあの魔物は此方に近づいてこない。
獅子の魔王は神の使徒が倒したとは聞いていた。
だが、誰が倒したのかは神に隠されて誰かがその能力を継いでいると__
「よりにもよって……私の、相手……ですぞ……」
「この力は悪の力だ、使いたくは無かったが、勝負が長くなればなるほど此方の手は無くなっていく、これがダメなら負けていた」
意識が無くなっていく__
「主人様!」
「ラ、クネ……」
「はい!ここにおります!」
魔皮紙が没収されているのは此方も同じ、あの方は…………お姉さんはきっと見せて欲しいのだ、卑怯な手を使わず勝つところを!
「外せ!」
「はい!」
「あぁぁが!」
激痛が身体に走る。
だが、刺さって動けないなど、言語道断!
ここで何もせず死ぬわけには行かないのだ!お姉さんの為に!!!!!
お姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんアオイお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さんお姉さん。
僕は!僕は!





