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幻覚から脱出?

 《ライブ後》


 「かんぱーい!」


 「乾杯なのじゃ〜!」


 深夜のホテル、アオイは友人のルカと宅飲みをしていた。


 「いや〜、今日も盛り上がったねぇ」


 アオイは○ロングゼロ500mlをグビグビと飲む。


 「ぷはぁ!これしか勝たん!」


 「アオイは相変わらず飲むのぅ」


 「もちろん!楽しい事があっても辛い事があってもお酒を飲むのよ!…………あれ?」


 おつまみを取ろうとする手が止まる。


 「どうしたのじゃ?」


 「いや……なんかデジャヴかな?同じような事を言ったような」


 「そんな言葉どこでもアオイなら言いそうじゃ」


 「あはは、そうだよね、気のせいか♪あむっ」


 「どうじゃ?この近くで有名なからあげじゃ」


 「んー!めちゃくちゃうまいぃ、殺人的だ!」


 「良かった良かったのじゃ」


 「それにしても最近女の子のファン多いよね」


 「いい事じゃにゃか?」


 「何その口調、酔ってるの?ハハ」


 「ツッタカターで反響が良かったから何とか日常にしてるのじゃ〜」


 「そっかぁ、話戻るけど実は僕、女子苦手なんだよね」


 「この男タラシ」


 「い、いや!違うよ!そう言うのじゃなくて」


 「じゃぁナンジャと言うのじゃ?女性のファンも多いし何よりワシも女なのじゃ」


 「そうなんよね、ルカに対しては何も感じないのよ?だけど、なんだろ他の女の人を見ると何か心の奥がこう……うぇえってなる」


 「それは、なんじゃろな?」


 「うーん、それと何か大事な事を忘れてる気がする」


 「まぁまぁ、そう言う時はお酒を飲むのじゃ」


 「そうだね!goodアイデア!」


 


 そのままルカと楽しく雑談をしていき、買ってきたお酒はどんどん無くなっていき……



 「うにゃ〜る〜か〜、もうないの〜?」


 「何を言っておる、もうス○ロングゼロを5本あけたのじゃぞ?」


 「まだたりな〜い」


 「まったく……」


 「買ってきて〜」


 「もっとネットアイドル……いや、女としての自覚を持つのじゃ」


 「だ〜れが女だ〜」


 「アオイは女じゃろ」


 「はい〜?……………」


 「まったくこれは相当酔ってるのじゃな」


 アオイの心の底から何かが込み上げてきた。


 「うぷ……っ!ごめん!トイレ!」


 「はいはい、行ってくるのじゃ」



 アオイは急いでトイレに駆け込む!




 「オゲエエェエェェェェェェ!」




 そして壮大に吐き散らかした。




 「…………女……女……」


 アオイの頭がスッキリとしていく。


 「………誰が女だ……僕は……俺は……」





 











 「男だぁぁぁぁぁああ!!!」







 目を覚ましたアオイの横には吐いた跡があった……












 

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