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ベルドリヒロスケ!

 

 つ、辛い……ツラタニエン……



 吐き気がして頭痛がする。



 股に薙刀を突っ込まれてグリグリされてるみたいに痛い。







 意識が、遠退く……





 ____________



 ________



 ____




 「ここは……?」




 起きたら知らない個室で毛布がかけられ、藁の上で寝ていた……毛布あったか〜い……











 「起きましたか?」




 隣をみるとネコミミちゃんが座っている。




 「この部屋はさっきの広場の部屋とは反対側にあった扉の中です、他の部屋も個室になっていたのでみなさんそちらに移動しました、それとヒロスケちゃんは大丈夫です、あの子あんまり手がかからない頭のいい子ですね」


 「そっ……か」


 それを聞いて安心した。


 「下着は私が洗っときました」



 指さす先には少し赤いものを含んだ水が滴る黒い女物のエッチな下着が干されている……オウマイガっ……はずかしいいぃ!!!




 てかさ……そこまで女になっちゃってんの!?



 聞いたことねぇよ!異世界でこんなの……てかこんなにキツいのが1ヶ月に1回来るの?……まじか。





 男の諸君、まじでヤバイぞこれ。





 「あ、ありがとう」


 色々、介護して貰ったと思うと恥ずかしさで顔が赤くなって来たのが分かったのでノーパンなのも気にせず体育座りで顔をうずめ隠す。


 「フフ、よしよし」


 撫でられた……


 「35番さんの魔法、聞きましたよ?アナタに合っていて良い魔法ですね」


 「そう、かな?」


 元男の俺が魅了が合ってると言われて複雑な気持ちになる。


 「ええ、だけど使いすぎると男の人がどんどん寄ってくるので気を付けた方がいいですよ」


 それはもちろん!と言うかこれから先、使う気もない!


 「とりあえず今日と明日は安静にしててください、私が魔法を使えたら色々緩和できると思うんですけど……ごめんなさい」


 いつもなら無理してでも「頑張る!」って言うかもだけど……流石にこれは初めての体験すぎてダメだ。


 頑張れない……@がんばらない……


 慣れるまで時間かかりそう。


 ごめん、みんな。


 お言葉に甘えさせて頂くよ……


 てわけで__



 「ごめんね、本当に……みんなに任せるよ……」



 もしも元の世界に帰ったら女の子の日で休む人は気を使おう……こんなにキツいなんて……



 と言うか……ここまで女にしなくて良くない?意味わかんねぇ!!

 


 あー!めっちゃイライラする!


 イライラするのはこの状態のせいか?


 「いえいえ、うーん……貧血の時は色々と食べ物を食べないと駄目なんですけど……たぶん、食欲もないと思うので……ご飯がいつもの野菜スープで良かったです」


 「確かに、今はこれしか食べれなさそう」


 固形のものなんて今食べれないよ……むしろこれでも吐くかも?


 まさか昨日のヒロスケと同じで固形の物が食べれない日が自分に来るとは……トホホ。


 「私もそろそろ行きますね?みんなには看守からの嫌がらせって言っておきます。32番さんは知ってそうですけど他の二人は知ってそうにないので」


 いや、流石にゴリさんもライオンさんもいい歳と思うから知ってると思うんだが。


 「迷惑かけるね」



 おばあちゃんみたいに声が震えてる。

 すごい他の人の優しさが染みるよぉ……


 「安心してください、35番さん妹みたいでほっとけなくて」


 そういって猫耳さんはグッドポーズをしてウィンクして部屋を出ていった。


 うん、いつの間にか俺は妹認定されたらしい。


 あぁ……野菜スープがおいしい。


 お腹痛すぎ。


 本当は対して美味しくもない野菜スープをゆっくり食べていたらドアが開く音がした。



 ん?ネコミミちゃんかな?


 「クォー」


 「え?……誰?」


 ドアには真っ白い大きな○ョコボみたいな鳥がいた。


 うわ、こわ、な、なに?


 「クォ!クォ!!!」


 えーっと、もしかしてだけど


 「ヒロスケ……?」


 「クォ!」


 お、おぅふ、そうみたいだ。


 「一日でこんなに大きくなるとは、すごいな魔法って」


 「クォー」


 ヒロスケはまた出ていった。


 「あれ?」


 何しに来たんだ?


 「見舞いでも来てくれたのかな?まぁいっか、寝よ」


 「クォー!」


 「むぁ!?」


 ヒロスケがまた扉を開けて来た。


 今度は自分の餌を咥えてる、すごいな20キロをくちばしで持てるのか。


 「クォ!」


 「あ、くれるの?ありがとう……」


 「クォ!」


 「またどっかいっちゃった」


 「クォ!」


 「また来た!?」


 どんどん繰り返し繰り返し俺の周りに餌が山積みになっていった。


 「ストップストーーップ!もう大丈夫だから!」


 「クォ?」


 もしかして「ご飯を食べて元気になれ!」って言ってる?


 「フフッ……ありがとヒロスケ、君のおかげで元気になれそうだよ」


 「クォ!」


 そしてヒロスケは俺のとこにきて俺を羽で包んでくれた。


 「ヒロスケ……ありがとう」






 あったかい……気持ちいい。




 何だこれ……すごい泣けてきた……情緒不安定なのも女の子の日のせいなのかな……



 「少し……寝るね……」


 ______________



 __________



 ______



 ____

 34番【ネコミミ獣人】


 今まで頼られた事が無いがこの奴隷生活でアオイから頼られる事が多く母性本能に目覚める。


 アオイの事を好きで好きでたまらなくなり妹の様に思う様になった。

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