表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
161/644

獣のウワサ 三!

「おいおい、聞いたか?例のカジノ、なくなったらしいぜ。」


「は?なくなったって……閉店か?」


「違う違う、そういう意味じゃねえんだよ。物理的になくなったんだ。」


「物理的に……ってどういうことだよ?」


「噂によると、たった一人の少女に壊滅させられたんだってさ。建物は木材ごとなぎ倒されて、見るも無残な状態らしいぜ。」


「はぁ!?あそこって警備厳しいって有名だっただろ?どうやってそんなこと……。」


「その警備ごとぶっ倒されたんだとさ。で、その少女、ずっと『妹ちゃんを出せ!』って叫びながら暴れてたんだとか。」


「『妹ちゃん』って……なんだそれ、意味がわからねえ。」


「しかも、近くにいた熊さん組の連中もまとめて半殺しにされてるらしいぞ。」


「おいおい、熊さん組ってあのヤバい連中だろ?それごと潰すって、どんな奴だよ……。」


「さぁな。でも捕まってないらしいぞ。」


「マジかよ!なんで捕まってねえんだよ!」


「そこが謎なんだよな。情報によると、その少女は赤い髪だったって話だ。」


「赤い髪か……そんな目立つ見た目で、なんで捕まらねえんだよ。指名手配されてるだろ、普通。」


「いや、それがされてねえらしいんだよ。妙に情報が出回ってなくてさ。」


「怖えな……早く捕まってほしいわ。」


「なぁ、ところでさ、お前、そういう噂どっから仕入れてくるんだよ?」


「ああ、こないだ飲みに行った酒場でな、白い神父さんが居て色々教えてくれるんだよ。」


「白い神父……なんだそりゃ、怪しさ満点じゃねーか」


「いや、怪しいけど妙に話が上手いんだよな。しかも、やたらと噂に詳しいんだ。今度一緒に飲みに行こうぜ、そいつも連れてさ。」


「そりゃ面白そうだな!情報の出所がそいつだったら笑えるけどな!」


「まさか、そんなわけねえだろ。……たぶん。」


「おい、たぶんってなんだよ!」


「へへ、じゃあ次、またネタ仕入れたら話すわ。」


「おう、頼むぜ!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー 小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ