表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
147/644

獣のウワサ!


 「なぁ知ってるか?最近カジノの商品で上玉な人間が入ったらしいぞ」


 「お、まじ?どんなんだよ?」


 「それがわかんねーんだよな、噂だとかなりいい肉の女らしいぜ?」


 「ほーう、それは食っていいのか?」


 「残念ながら食用じゃないらしい」


 「ちっ……しかし、こーんな獣人ばっかりの国にそんな良い奴隷が来るとはな」


 「何かやらかしたんだろ、じゃねーと俺達が壊しちまうからな!ガッハッハ!」


 「ハッハッハちげーねぇ!」


 「人間嫌いが多いこの国に来たんだ、その奴隷も壊れる前に一目見とくか!」


 ________________



 __________



 ____



 「てめぇ!舐めてんのか!」



 激怒する牛の獣人が、感情のままに、手に持っていたミルクを投げつけた。

 

 「すいません!すいません!」


 昼間のカジノで、おでこを床に押し付けながら謝る絶世の美女。


 その美しい髪に、先程のミルクが頭から被さり、濡れたミルクがしずくとなって彼女の美しい顔から滴り落ちる。




 「てめぇ!イカサマしやがって!金返せや!」


 その美しすぎる美少女が、見せしめとして背中に足を置かれ、その完璧なスタイルが無慈悲な扱いにさらされる姿を見て周りが喜んで笑っている光景は何かのショーを見ている様だった……


 ____________



 ________



 ____



 「おいおい、どうやら例の人間、やらかしたらしいぜ?」


 「あ?何が?」


 「どうやらカジノに来ていたの《熊さん組》の客にイカサマしたらしいぜ」


 「あーあ、その店つぶれるな、あの熊さん組相手にやらかすなんて……それにしても、人間の奴隷にディーラーさせるなんてよっぽどそいつ顔が良かったんだな、どれ、次にどっか商品になってるときに見てみるか、名前は何て言うんだ」





 「あー確か『アオイ』って言ったな」




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー 小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ