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狐は幻想の英雄でして  作者: 榛乃チハヤ
第一章 願いの欠片でして
5/25

中世の電車でして

中世にwwwwwwwww電車wwwwwwwwwww

 雪斗とくれはが街の中心、本当にど真ん中にあるギルドに入る。

 このギルドは全国でも珍しく地下にある。

 地下には鉄道が通っており、ギルドから乗車もできると国王から聞いた。


 雪斗は若干鉄道趣味を持っており、歴史資料に書かれなかった、あるはずのない中世の鉄道は興味をそそられるものがあった。

 ちなみに蒸気機関車どころか、電車も実用化されており、非常に高い技術力があるとうかがえる。いや、製造は魔法か。


 「くれは、依頼ってどんぐらいある?」


 「五十くらいかな」


 二人は地下鉄の駅の入り口付近にあった求人広告に目を通し、それぞれ選んでいった。


 「雪斗、これやりたい」


 くれはが指をさしたのは――


 『自由に鉱石を採掘せよ(経験不問)』


 「お前ホント変わってるよな、んで掘りたいのって――」


 「ウランよ! 決まってるじゃない!」


 「原子力の話になると急に饒舌になるな」


 このはが原子力好きな理由は簡単で、少ない量で沢山のエネルギーを取り出せる都合の良いシステムに惚れ込んだらしい。

 

 「報酬どんくらいだ」


 「えと、一人一万メイルみたい、あと食事付き」


 「あぁ余裕じゃん行こうぜ」


 結果的に手っ取り早く報酬を入手でき、食事も付く都合のいい仕事は雪斗も賛成し、カウンターで受付を済ませる。

 ここから歩いて約三十分、途中まで地下鉄に乗ることにした。


 『SUBWAY WISHES LINE』


 どう考えても中世ではない。異世界怖い。


 鉱山最寄り駅までの運賃はたったの十メイル。というか全線均一である。

 二人はホームに滑り込んできた二両編成の電車に乗車する。

 

 「すげぇ、中世なのに車体が――」


 「車体が?」


 「鉄と銀混ざってんぞ」


 「銀?電車の車体に?」


 電車の車体に銀を使うのは現代ではありえない。

 異世界版中世、やはり恐ろしい。


 『つぎは、ウィシュイースタンです』


 「あああああっ!」


 雪斗が叫ぶと同時に物凄い顔で他の乗客も叫びながらこちらを見る。


 そう、中世なのに――


 「じじじじ車内ああああアナウンス怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」


 車内放送、つまりは声を車内に届けることができる。

 

 『少年、車内放送は魔法だぞ』


 都合良すぎるだろ。なんだ、魔法あれば離れた所から声届けられるわけだ。

 電話の発想はそっからきたのか。


 驚きの発見が多すぎて発車一分以内が混沌としすぎである。


 二人と他の乗客十人程度を乗せた列車は目的の駅へと時速五十キロ程で走る。


 

はい、趣味全開()

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